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H27/12月 冬場の健康管理

清水医院 平成27年12月 冬場の健康管理

 日に日に寒さが厳しくなってきています。これから、風邪やインフルエンザが蔓延する時期になりますが、今回は、冬場の健康管理について触れてみます。
 冬場は、気温が下がり、湿度が下がって乾燥傾向になります。このような環境では、インフルエンザなどのウイルスの繁殖環境になりやすく、また、気温の低下は血圧の急上昇を来しやすくなります。
 そう考えると、健康の秘訣は、以下のようになります。
 ①部屋の湿度を50%以上に保つこと(洗濯物を室内干しするなど、加湿器は頻回に水を交換しないとカビが繁殖する危険性があるので要注意)
 ②できれば、部屋の換気を1~2時間ごとにする
 ③風呂場の脱衣所で衣服を脱ぐと気温が低いと急激に血圧が上がりやすくなるために、脱衣所の室内温度を暖房の方向にもっていくことが大切でしょう。入浴前に風呂場の浴槽のフタを開けておくと、温かいお湯の蒸気がプレ暖房の効果を示してくれると思います。
 ④睡眠時間を、出来れば7時間確保すること(免疫機能を高める)
 ⑤要は、気温の乱高下を起こさないこと、湿度を50%以上にすること、もちろん、うがいや手洗いが大切であることは言うまでもありません。

■H27/11 秋の果物 柿

清水医院 平成27年11月 秋の果物 柿

 朝夕は長袖が欠かせなくなってきました。食欲の秋もそろそろ終わりを迎えようとしています。今回は、コラム的な話になりますが、秋の果物、特に『柿』について触れてみたいと思います。
 柿には、甘柿やしぶ柿がありますが、食卓を囲んでのひと時を和ませる食材でもあります。しかし、ちょっとした落とし穴もあります。
 中年のご婦人ですが、朝方にくしゃみ、鼻水がでて仕方がなく、風邪薬を服用してもなかなか治らないとの相談でした。手足は冷たく、舌には水っぽい唾液が多く付着しており、尿の回数も多く、尿の色は薄く透明に近いものでした。風邪薬が効かない風邪?と思いきや発熱はなく咳は鼻水がのどに降りてきたときに出るくらいだとのこと。お腹は冷たく脈は弱い力のない脈で、体の中が冷えたための症状だと考えて、体を温める食生活を指導して様子をみました。すると徐々に鼻水は改善し、くしゃみも軽快してこられました。
 しかし、数日後、症状は再燃。一体なぜなのか???。よくよく話を聞いてみると、柿があまりにも美味しいので、たくさん食べすぎてしまいましたとのこと。柿は身を冷やすと昔から言われていますが、柿を食べるのを控えて頂くと症状が改善傾向を示しました。
 このことから、柿を食べすぎると体が冷えやすくなり、冷え症や風邪症状や冷えにまつわる様々な症状が起こりうると思われます。
 冷え症のかたは柿の食べすぎにはご注意下さい。そう考えると柿は、体を冷やす意味では暑がりの方には良いのかもしれませんが、これまた、くれぐれも食べ過ぎにはご注意ください。

■H27/10 秋口からの健康対策

清水医院 平成27年9月度睡眠の大切さ編  日に日に涼しくなってきました。長袖が朝夕に必要になってくることも多いようです。季節の変わり目は、気温、湿度、気圧の変化が目立ちます。その環境に体を上手く順応させることが出来ない場合や体の免疫力が低下気味になっていると風邪をひいたり、鼻炎やかゆみなどアレルギー様の症状が出やすくなるようです。そこで今回は秋口からの健康対策について触れてみたいと思います。
 私たちの体は、夏場の疲れを引きずって秋を迎えてしまうと、様々な身体的あるいは精神的症状を引き起こしてしまう可能性があります。部屋の空気もそうですが、長時間にわたり閉め切った部屋の空気は何となく息苦しくて、落ち着かないものです。特に、夜間は寝苦しいものです。しかし、昼間、窓や扉を開け放って、部屋の空気を換気すると、深呼吸しやすくなり体の違和感はなくなり、気分も爽快になります。
 これは、体の新陳代謝が改善されるからだと考えます。人は新鮮な空気を吸って、食事を美味しく頂き、その飲食物は消化管で消化吸収され、必要なものは体を維持するためのエネルギー源になり、不要なものは尿や便で体の外に放出されます。消化吸収された体にとって必要な三大栄養素(タンパク質、糖質、脂質)は、ビタミンミネラルや空気中の酸素の力を借りて、タンパク質はアミノ酸に、糖質はブドウ糖に、脂質は脂肪酸に分解されて、ビタミンミネラル、さらには新鮮な空気に含まれる酸素の力を借りて、エネルギーを産生することによって私たちの体の各臓器や器官の働きを維持するために使われます。
 この一連の流れを妨げるのが、不適切な食生活や運動不足、睡眠不足です。不適切な食生活や運動不足、睡眠不足は、体の新陳代謝のスピードを低下させ、様々な身体症状、精神症状を引き起こし、老化のスピードをアップさせてしまいます。
 そこで、秋口からの健康維持、増進のための秘訣は、食事、運動、睡眠をより理想的な状態にもっていくことです。
 まず①食事ですが、野菜根菜から食べて、肉魚、最後に炭水化物を食べる順番を守ること。食べたものをスピーディーに有効に利用できないと、過剰に摂取されたり、十分に利用されなかったりした栄養素が、ある意味でヘドロのようになった脂質や糖質が体脂肪になって肥満や動脈硬化の誘因になってしまいます。そうすると、血流が悪化したり、体が重だるかったり、気分が憂鬱になったり、不眠になったりしやすくなります。腹八分目がスピーディーに代謝されやすいので体に優しい食べ方です。ちなみに、ビタミンでは、ビタミンCはレモン、果物、緑黄色野菜で補い、ビタミンBは赤身の肉、ウナギなど、ビタミンEはゴマ、魚卵類など、クエン酸は、お酢の物から補うと良いでしょう。
 ②運動は、15~20分前後のゆっくり歩きの散歩、運動する時間がない方は部屋の掃除(畳や床の雑巾がけ、掃除機による掃除など)でも結構な運動になります。また、腹式呼吸は横隔膜の運動を促し結果的に内臓の血流を増やしますから、内臓脂肪の燃焼には有効です。腹式呼吸をやりながら、ゆっくりと散歩したり、掃除したりすると良いでしょう。血行が良くなると体の代謝がスピーディーになり、疲労回復、老化対策にも有用です。
  最後に、③睡眠ですが早寝早起きは言うまでもありませんが、出来れば日付けが変わる前には床に入りたいものです。体内時計のバランスを考えると、24時前にやすむことをおすすめします。また、入浴は出来れば寝る4時間前くらいに風呂に入ると夜間の頻尿傾向の方には良いようです。ちなみに、寝つきの悪いかたには腹式呼吸が有用なことがあります。4秒かけて息を吸って、8秒かけて息を吐き出す腹式呼吸は、自律神経のバランスをとってくれますから、入眠が上手くいかない方に有効な場合があります。
 健康の秘訣は、食事、運動、睡眠です。

■H27/09 睡眠の大切さ

清水医院 平成27年9月度睡眠の大切さ編  夏の台風も去り、秋の気配が肌に感じられる頃になりました。夏バテから解放されて、食欲の秋に入り、美味しい秋の味覚を堪能しすぎて眠気に襲われることも多いと思います。今回は、眠気、睡眠について少し触れてみます。
 眠気は体に休息を与えて下さいという睡眠に入る前の一つのサインだと思います。
 睡眠とは、私たちの日常において必ず必要な生理現象です。睡眠には私たちの①自律神経のバランスを調整して、昼間のアクティブな生活の副産物である②疲労代謝産物の処理を円滑に行って、翌日に疲れを残さないようにしてくれる働きがあります。さらには、睡眠には③胃腸の働きを正常化させて、④脳の機能を底支えして思考を円滑に行えるようにしたり、覚醒時の様々な出来事の記憶を整理して、脳に覚えこませる経理処理係のような働きもあります。そして、睡眠には、深い眠りの時期に、昼間の生活で疲労困憊して、弱ったり傷ついたりした体の各所の細胞に栄養や休息を与えて、⑤弱った箇所を修復してくれる働きがあります。丁度、メンテナンス係のような働きですが、その役割を担っているのが成長ホルモンです。睡眠不足になると成長ホルモンの分泌に支障をきたしてしまい、体の各所の体調不良を訴えるようになってしまうわけです。
 睡眠不足が慢性化すると、自律神経のバランスが崩れ、ホルモンバランスも崩れ、体の血液循環も乱れます。高血圧、脂質異常、高血糖、自律神経失調、うつ予備状態を引き起こす可能性があり得ます。頑張りすぎるほど、働かねばならない状況にある方も、睡眠だけは十分確保できるように、日常生活面での時間の配分を上手く行い睡眠に充てる時間は確保することも大切だと思います。出来れば7時間ほど確保出来れば良いのですが、、、。

■H27/08 食事による夏バテ対策

清水医院 平成27年8月度 コラム 夏バテ対策 食事編  むしむしと湿度が高くなって、日照りが強いこのごろ、猛暑日が続いていますが、夏バテ気味の方も多いのではないかと思います。今回は、食事によって夏バテ対策がある程度は、対応可能な場合もありますから、少し紹介させて頂きます。
 以前のこの連載のトピックスで、人は体の中の温度を一定に保てるように、発汗や排尿や排便で体温を調節していると述べましたが、エネルギーのおおもとは食事です。この食事が十分に摂取されていなかったり、食べる食材が体の歪みを是正する役目に寄与できない状況であったり、体の中の温度が過剰に上がりすぎたり、逆に下がりすぎたりするとバテ症状が出てきて、だるさ、食欲低下、意欲の低下、頭痛、イライラ、不眠など様々な身体症状や精神症状が出現しやすくなってきます。夏バテの漢方製剤や健康食品もありますが、日常生活面での対応、まずは養生が要であると思います。

 そこで、夏バテに対する食事対策の基本は以下のようにまとめられると思います。
 ① エネルギーのもとになる動物性タンパク質、植物性タンパク質を食べる。
 ② その際には、ビタミンB、C、Eやミネラルを豊富に含んだ食材を同時に摂取することが大切。
 ③ 肉や魚などのタンパク質と野菜や根菜などの比率を、1:1.5と野菜や根菜の割合を多めにすること。
 ④ 体が熱いときには体を冷やす傾向のある夏場の野菜や果物を選択する、など。
 (ただし、かかりつけ医から、病状によって食材や食事の制限を受けておられるかたは、自己判断せず、必ずかかりつけ医師に相談することが大切です。自己判断は禁物です。)

 たとえば、
 1. 疲労物質の乳酸を代謝させるアスパラギン酸を含む、いんげんと炭水化物を代謝する際に関わるビタミンB1を含む豚肉のヒレなどがあげられます。この際、バラ肉は避けたほうが無難です。なるべく脂の少ない身の部分が好まれます。
 2. しその葉(殺菌作用や芳香作用、食欲増進作用)、ゴーヤ(ビタミンCタップリ)と豚肉のヒレに、ニンニク、ニラ、ネギなどをトッピングなど。
 (ただし、かかりつけ医から、病状によって食材や食事の制限を受けておられるかたは、自己判断せず、必ずかかりつけ医師に相談することが大切です。自己判断は禁物です。)

 ポイントは、タンパク質+ビタミンB、C、Eなど+ミネラルを少し涼しい風味で、風鈴の音を聞きながら風情あるシチュエーションで摂取すると、夏バテも徐々に回復すると思います。

■H27/07 梅雨から夏場にかけてのシャワー入浴での注意点

清水医院 平成27年7月度 コラム  むしむしと湿度が高くなって、気分的にも憂鬱になりやすい時期になってきました。この時期は、蒸し暑さから解放されたいために、入浴でサッパリしたい気持ちになります。
 しかし、入浴に際して少し気を付けておいたほうが良いことがあります。
 それは、①必ず十分に換気をしながら入浴することです。ことに、シャワー浴では、水道水に含まれる塩素系の物質が気化してしまい、換気が不十分な密閉に近い空間だと、頭痛やめまいを引き起こしてしまう危険性が大きいと言われています。換気扇をまわすか、窓を開けるかなど、換気対策を十分行いながらのシャワー浴が望ましいと思います。
 次に、②しばらく使わなかったシャワーを久しぶりに使う時には、十分に換気をしながらシャワーの水を低温(通常の水道水の温度)で流しっ放しにして、徐々に温度を上げてからシャワー浴をすると良いでしょう。しばらく、旅行や出張などで留守をした後には、ホースの内腔にカビが繁殖してしまっている危険性がありますので、十分注意したほうが良いでしょう。しばらく使わなかったシャワーのホースの内腔には、カビが繁殖していることが多々あるので、まずは水を流しっ放しにして、カビを十分に流してから徐々に温度を上げていくことが望ましいでしょう。急に高温のシャワーを出してしまうと、カビが水蒸気とともに空気中に浮遊してしまい、吸い込んでしまうと、カビの菌による気管支炎や肺炎に罹患してしまう危険性があるからです。カビによる気管支炎や肺炎は厄介な病気ですから、シャワー浴の前には十分な換気を行いながら、シャワーの水を流しっ放しにして、徐々に温度を上げていくと、カビによる健康被害の危険性は低くなると思います。
 梅雨から夏場にかけてのシャワー浴の注意点について触れてみました。

■H27/06 イライラを予防する食生活

清水医院 平成27年6月度 コラム  むしむしと湿度が高くなって、気分的にも憂鬱になりやすい時期になってきました。蒸し暑さも日々の慌ただしい毎日の生活に拍車をかけて、身体的精神的な不調を色濃くしているかもしれません。
 イライラしやすい、気分的にカッとなりやすい、疲れやすい、肩や腰が重だるくて痛い、睡眠がうまく取れなくなった、頭痛や頭重感がある、瞼が重いなどなど様々な身体症状や精神症状を訴えられる方が多いこの頃です。
 これらの症状は、西洋医学的な病態分類にあてはめてみると大きく3つに分けられると思います。それは、自律神経系内分泌系免疫系です。これを東洋医学的な分類項に当てはめてみると、に大別されます。自律神経系、内分泌系、免疫系の異常(気、血、水の異常)が様々な訴えとなって現われてきます。とくにこの高温多湿の時期にはイライラ感が強く出やすいように思います。
 そこで、高温多湿の時期を上手く乗り切るための食生活の面で、注意すべき要点をまとめてみたいと思います。まず、イライラが起こる要因として、

①.交感神経の緊張が高まりすぎた状態(気の異常)
②.血糖値の急激な上昇や低下状態(血の異常)
③.体のあちこちに浮腫みが生じた状態(水の異常)

に分けられると思います。具体的には、

 ではカルシウム不足が誘因になっている可能性があります。カルシウムは骨の老化予防のほかに神経の興奮を鎮めてくれる働きがあります。したがって、小魚(カルシウムを含む)とお酢の物がベターでしょう。小魚の南蛮漬けも一案ではないでしょうか。
 では、早食いやドカ食いしてしまうと急激な血糖の上昇がおこり、これは大変とインスリンが血糖の上がりすぎを防ごうと多量に出すぎて逆に血糖が下がりすぎてしまって、食べても食べても満たされない、いわゆるストレス食いに陥ってしまい自責の念にかられてしまうような場合です。ですから、血糖の上昇をゆるやかにする食べ方が大切で、以前のトピックスでも触れましたが、まず、野菜根菜を食べ、次に肉や魚などの動物性タンパク質を、最後にお米などの炭水化物を食べる食事の仕方です。くれぐれも避けて頂きたいことがあります。それは、忙しいとか、面倒くさい等の理由で、炭水化物(米やパンなど)だけですませたり、白砂糖をタップリ含んだ缶コーヒーや缶ジュースだけですませたりしないよう注意が必要です。こんな食生活をしているとイライラから脱却することは出来ません。
 では、胃腸に負担がかかる食生活を避けることです。夜遅く食べたり、早食い、ドカ食い、朝食を抜いて夕食をドカッと食べたりなど、胃腸に負担がかかる食生活をすると胃腸の粘膜が浮腫み、理想的な消化吸収が行われないため手足や顔が浮腫み、肩こりや腰痛、手足の重だるさが生じ、精神的に不安定になり、イライラし始めることが多いようです。そこで、腹八分目、夜食は避ける、野菜根菜→肉魚→炭水化物の食べ方に心がける、食後30分以内に15分程度の散歩をして、エネルギーの消費バランスをとることも一案でしょう。体の中の余分な水分が汗や尿や便などを介して排泄されて、全身のあちこちの重だるさや痛み、イライラ感が軽減されてくると思います。
 イライラ対策は、自律神経系、内分泌系、免疫系のバランスをとりやすい食生活面での一工夫を行ってみることも良いでしょう。

■H27/05 貧血気味の方の食生活における一工夫

清水医院 平成27年5月度 コラム  最近、朝起きるのが億劫、肌が荒れやすい、爪がもろい、疲れやすい、肩や腰が凝って痛い、イライラしやすい、眠りにくいなどなど、様々な身体症状や精神症状を訴えられ、症状の根幹に鉄欠乏性貧血がベースにあって、自律神経失調症、不眠症などを併発している方が多いようです。
 かかりつけの医療機関で、適切な薬物治療が行われているにもかかわらず、なかなか症状の改善が得られにくい方も多々おられます。『適切な治療が行われているのに、何故なのか?』と、頭を抱えることがあります。
 しかし、そのような方の日常の生活パターンを、よくよく調べてみると、食生活の面において一工夫が求められる方が多いようです。今回は、鉄欠乏性貧血を伴う方の食事パターンにおける留意点の一端をご紹介させて頂きます。
 鉄欠乏性貧血の治療には、鉄剤の内服あるいは静脈注射が一般的ですが、長期にわたる内服や静脈注射は、胃腸障害や肝臓への負担の可能性が危惧されますから、定期的な医師の診察の下での加療が望まれます。しかし、適切な薬物治療にもかかわらず奏功しない例があるのも事実です。このようなケースでは、食事に問題点があることが予想されます。肉や魚などのタンパク源の摂取が不足しているケースや食事には気を配らず、サプリが食事代わりになってしまっているケースが多いようです。サプリは健康補助食品ですから、食事で十分に栄養素を補えない場合に、補助的に使用するもので、あくまでもある程度は食事を摂取していることが前提で、食事で補えない不足分の栄養素をサプリで補うことが良いでしょう。
 さて、鉄欠乏性貧血対策の食事について触れてみますが、食材の中に含まれる鉄分には肉、魚に含まれる鉄(ヘム鉄)と植物性鉄には野菜類に含まれる鉄(非ヘム鉄)があり、吸収の効率面からは、ヘム鉄のほうが体に吸収されやすいと言われています。したがって、肉系では、牛、豚、鶏などの肉類は、ドロッとした脂の部分を避けて、肉の身の部分を十分加熱調理して、食べたほうが良いでしょう。また魚系の代表は、かつお、あさり、煮干し、ひじきなどが有名です。ちなみに、レモンなどのビタミンCを十分含んだ食材と一緒に食べると鉄の吸収が効率的になると言われています。
 次に、植物性鉄が含まれる食材として、ほうれん草、大根葉などが有名ですが、コーヒーや緑茶と一緒に食べると鉄の吸収が阻害されやすいので、植物性鉄を含んだ食材を食べたあとには、緑茶やコーヒーは避けたほうが無難です。
 また、乳製品や小魚に含まれるカルシウムは骨を丈夫にするだけではなく、自律神経の安定にも寄与します。クエン酸を含む、お酢などと小魚の調理、たとえば小魚と酢の物の組み合わせは、骨や自律神経の安定にプラスになりやすいので、鉄欠乏性貧血のイライラ、不眠には、魚あるいは肉の身の部分とビタミンCの組み合わせ、もしくは、小魚の酢の物なども一案であると思います。
 いままで、具体的な、鉄欠乏性貧血にまつわるお話を述べましたが、あくまでも、胃腸の機能がへたばっていない状況下での話です。特に腸に負担がかかる食生活、古く使いまわした酸化した油で調理されたものや、カロリーの高すぎる食品の過食、甘いもの(特に白砂糖)の過剰摂取は避けたいものです。胃腸に負担のかかる食生活を是正し、偏った食生活を改めるように心がければ、医療機関から処方された適切な治療の効果が徐々に実感できるのではないでしょうか。良い食材を十分に我々の体の中に取り入れて、血や肉に変換させるためにも、胃腸の機能が整っていることが先決問題だと思います。

鉄欠乏性貧血の食生活面でのポイント

肉、魚に含まれる鉄と野菜類に含まれる鉄。
肉系では、牛、豚、鶏などの肉類は、肉の身の部分を十分加熱調理。
魚や肉をレモンなどのビタミンCを十分含んだ食材と一緒に食べると鉄吸収がアップ。植物性鉄を含んだ野菜は、緑茶やコーヒーとの組み合わせは避ける。
小魚と酢の物の組み合わせは、骨や自律神経の安定にプラスになりやすい。
鉄欠乏性貧血のイライラ、不眠には、魚あるいは肉の身の部分とビタミンCの組み合わせ、あるいは、小魚の酢の物なども一案。
サプリは、あくまでもある程度は食事を摂取していることが前提で、食事で補えない不足分の栄養素を補う場合の使用が理想的。
胃腸に負担のかかる食生活を避け、胃腸の機能が整っている場合に食養生の効果がアップ。

H27/04 肥満になりにくい食事の仕方

清水医院 平成27年4月度 コラム  お花見の季節になりました。公園や遊歩道などには桜の花が咲き乱れ、ほっとさせられ、お花見をしたくなる気分にもなります。春と秋は食欲が増す時期でもありますが、ちまたでは肥満にならないようにと、健康補助食品を求めておられる方々が多いようです。
 しかし、健康補助食品に肥満対策の活路を求める前に、まずは自分自身で出来る手軽な肥満対策を行ってみることをおすすめします。肥満傾向の方は、食事の際に、血糖値が急速に上昇しないようにする食べ方をする。急に血糖が上がると血管内皮にダメージを起こしやすいと言われていますし、急激な血糖上昇はインスリンが過剰に出てしまい、逆に血糖が下がり気味になりやすいため、空腹感が襲ってきてまた食べてしまう、負のスパイラルに陥ってしまい、食べても食べても満腹にならず、結果的に肥満になってしまうのです。ゆっくり噛んで、野菜根菜から食べるように。
① 血糖が上がりすぎたために起こる弊害をビタミンCなどが予防すると言われています。ですので、最初に野菜や根菜を十分食べて、その後にお肉や魚を食べ、最後に炭水化物(お米など)を食べるほうが良いでしょう。みそ汁などの汁ものは、野菜や根菜を食べた後が良く、果物は食事の最後が望ましいです。
② 食べるスピードは、ゆっくり噛むことをお薦めします。ゆっくり噛めば、急速な血糖上昇も起こりにくいようです。
③ 食べムラを作らないようにする。たとえば、ある日には、一日に1~2食の食事を抜いてダイエットして、その次の日には食べてしまうような食べ方をする方がおられますが、このような、食べ方は極力避けてください。食事を抜いた翌日は、リバウンドで過食傾向に陥ってしまいますから。毎日、きちんと食べる習慣をつけることが要です。
④ 若い方に多いようですが、お昼をコンビニの菓子パンとコーヒーだけで済ませる方が多いようですが、菓子パンとコーヒーだけだと急激に血糖が上がり、そのあとは①で触れたように満腹感が得られにくく、午後のちょこちょこ食い(過剰な間食)に走ってしまう危険性があります。このような場合には、お昼に野菜サラダをしっかり食べたあとに菓子パンを少し食べるのも一案かもしれません。 それと晩御飯までお腹がすいて我慢が出来ない方は、夕方に野菜サラダと小さなおにぎり一つくらいで軽く補食をすれば、晩御飯でのドカ食いの予防につながります。
⑤ 意外と知られていないのですが、睡眠不足がつずくと、慢性ストレス状態になってしまっていることが多く、食欲を高めるホルモンが出すぎて過食になってしまう危険性がありますから、睡眠時間は確保するように心がけてください。
⑥ もちろん適度な運動、たとえば20~30分の散歩が望ましいですが、時間がない方や雨天で屋外に出られない場合には、部屋の中の掃除など、これも運動になって余剰なカロリーを消費させてくれます。要は体を動かすことです。手軽に出来る肥満対策の一端について触れてみました。

H27/03 花粉症を含めた鼻アレルギーと食生活

清水医院 平成27年3月トピックス 花粉症対策  梅の花が咲きはじめ、春の到来を肌で感じることが出来るこの頃ですが、毎年この時期になると花粉症をはじめとした鼻のアレルギー症状に悩まされる方が多いようです。くしゃみ発作や水様性鼻汁、鼻閉(鼻づまり)が主な症状ですが、人によっては眼のかゆみや充血などアレルギー性結膜炎も併発して、この時期は、花粉やPM2.5などによると思われる鼻や眼のアレルギー症状のため、医療機関を受診なさる方が多いようです。抗アレルギー剤をはじめとした西洋薬や様々な漢方薬が試みられても、患者さん方の笑顔がなかなか得られにくい場合もあります。
 このような方々に共通していえる問題点は、トピックスの欄で以前も少し触れましたが食事摂取の時間帯がバラバラであったり(特に夜食をする方に多い印象を受けます)、よく噛まずに早食いする傾向があったり、冷たいものを過剰に摂取したり、甘いものを食べ過ぎたり、使いまわしをした油で調理したり、知らず知らずのうちにカロリーの高い食品を好んで食べていたり、炭水化物の過剰摂取の傾向があったりなど、胃腸の働きに負担がかかりやすい生活習慣の方が多いようです。また、最近つくづく思うのですが、ミネラルやビタミン類(ビタミンC、ビタミンE、ビタミンB、ベータカロチンなどのスカベンジャー)が不足している方が非常に多い傾向にあります。端的に言うと、野菜類や根菜類やキノコ類、さらには四季折々の果物類が不足していることです。スカベンジャーとは抗酸化作用といって、体の中にサビを作りにくくする、老化を抑制する、アレルギー傾向になりにくくする可能性を秘めたものです。ちなみに、砂糖入りの缶ジュースにビタミンCが入っていますが、そのビタミンCは缶の内部が酸化しないように入れてあるだけですから、缶ジュースをのんでビタミンCを補充すると考えるのは間違いです。ビタミンCは、野菜や根菜、果実類などから摂取することが大切です。
 花粉症のため、内服や点鼻薬などの西洋薬に漢方薬を併用しても、なかなか花粉症の症状が改善しない方に、日々の食生活の現状を調べてみた結果、白砂糖、炭水化物、古い脂を使った食材の摂取頻度が高く、野菜、根菜、キノコ類、果実類の摂取頻度が低い傾向がありました。そこで、心がけるポイントは白砂糖を黒砂糖に変えて、古い脂を使わないように心がけ、野菜、根菜、キノコ類、果実類を心がけて摂取するように努めると、花粉症の症状が軽減されるようです。腸内細菌を含めた腸内環境が正常化すると、免疫機能が是正されているのではないかと推測します。花粉症を含めた鼻アレルギーから卒業するには、食生活面での心がけが何よりも大切であると思います。

H27/02 頭痛もいろいろ

清水医院 平成27年2月トピックス 頭痛もいろいろ  まだまだ寒さが厳しく、風邪やインフルエンザが蔓延しています。睡眠を十分にとり、うがいや手洗いをこまめに行うことで春を迎えたいものです。さて、今回は頭痛について少し触れてみたいと思います。
 頭痛にはいろいろ原因がありますが、頭痛発作が頻回な場合や、症状が強い場合、慢性化する場合など、いつもと違うなと感じたら、自己判断せず、一度は専門の医療機関でCTスキャンやMRIなどの検査をお受けになって、頭痛を引き起こす原因が潜んでいないか必ず専門医の診断と指導をお受けになることをおすすめします。
 しかし、専門の医療機関で精密検査を受けて異常がないと診断されても、なかなか頑固な頭痛が改善しない場合もあります。そのような頭痛の中で、意外なところに頭痛の引き金になっているものがあります。そのなかで、今回はいくつか述べてみたいと思います。
 その一つが、です。枕の高さが高すぎる、あるいは低すぎる場合です。寝ている間に頸の筋肉に過剰な負荷がかかってしまっていることが引き金になっている場合があります。枕の高さを調整することも一案です。
 次に、上顎と下顎の歯のかみ合わせが合っていない場合です。かみ合わせが悪くなると、顎関節に違和感や痛みが生じたり、顎や頸の筋肉に過剰な負荷がかかって頭痛が起こる場合があります。歯科医院を受診なさって、歯のかみ合わせを調べて頂いて、もし噛み合わせが悪ければ調整して頂くと頭痛が改善することがあります。
 それと、視力です。眼鏡やコンタクトの状態が合っていない場合です。思い当たる節がある方は、眼科を受診なさって視力検査や眼底検査など、眼の調子について、眼科専門医にご相談なさると良いでしょう。
 最後に、冷えが原因の頭痛です。体の中が冷えすぎて頭痛が起こる場合です。体を温める食材を多めに食べたり、手足や躯幹の防寒対策を行いながら様子をみて、それでも改善しない場合には、温泉療法や漢方製剤をはじめとした薬物療法を行う場合もあります。
 脳外科や神経内科など、専門医による精密検査で異常がないと言われても、なかなか頭痛がおさまらず、頑固に続く場合には、日常生活の中でのちょっとしたところに、頭痛の引き金が隠れていることもあります。

H27/01 食の重要性

清水医院 平成27年1月トピックス 食の重要性  新たな年を迎えるにあたって、食事、食材を含め自然界の持つパワーについて触れてみたいと思います。私は日々の診療において東洋医学、特に漢方医療を併用した診療を行うことが多いです。西洋医学的治療に漢方治療を併用した場合、治療成績が向上することは多方面の報告でも知られていますが、漢方治療の併用が全ての患者さんに対して、上手くいくとは限りません。
 たとえ漢方治療を併用しても、なかなか治療成績が出てこないケースもあります。一例をあげてみますが、イライラしやすく、生理前の体調不良が激しい、体がきつく、頭痛が頻繁で、肩こりが強く、爪がもろい、むくみやすい、皮膚が乾燥しやすいなど、さまざまな訴えがあり、内科、皮膚科、産婦人科などの多くの診療科に関連した訴えの方が時々おられます。さまざまな診療科の検査、治療をお受けになられていても、治療効果が今一つで、たとえ漢方治療を追加しても効果が今一つの場合もあります。そのような方の食事、生活スタイルをよくよく調べてみると、偏食気味で、鉄欠乏性貧血やタンパク質不足傾向の場合があります。この問題点に対して、食事指導を行うことは大切なことです。鉄分の多い食材を、植物性、動物性タンパク質を、またビタミンC、ビタミンB系統の含まれる食材を、ミネラルの豊富な食材などを、ケースバイケースで補って頂くよう食生活の面において心がけて頂き、栄養状態の歪の是正を行っていくと、徐々に多愁訴が改善されて行き、今お受けになっている治療の効果が出てくる場合もあります。つまり、薬の効果を引き出すには、栄養バランスの確保、維持が要になると言うことです。
 車にたとえると、タンパク質や鉄分、糖質、脂質などはエンジンやタイヤなどのパーツを構成するものに相当し、ビタミンやミネラルなどは目には見えないけれども電気系統的な役目を担っているのではないかと思います。不足したものを、食を通して補い、それを上手く機能させるには、タンパク質、鉄分、脂質、糖質、さらにはビタミンやミネラルなどが不可欠だと思います。
 偏った食生活の是正は、今受けている治療の効果を向上させうる重要なポイントだと思います。食の偏りの是正こそが治療効果を向上させる鍵だと思います。昔の人は、食こそ命とよく言われたものです。栄養学的なバランスがある程度、キープされるように心がけたいものです。

H26/12 冬場の冷えから身を守るポイント

清水医院 平成26年12月トピックス 冷え性対策について  日に日に寒さが厳しくなっていきますが、冷え症状でお困りの方も多いと思います。もともと冷え症の方が、冬場になるとさらに冷えの症状が強くなる場合もあります。
 一般に、冷え症は男性よりも女性に多いと言われています。最近は、昼夜逆転の生活スタイルの場合もあり、体内時計のリズムの乱れが懸念されます。女性は男性に比較して温度変化に敏感で、体が冷えると内臓機能が低下して様々な身体的精神的な愁訴が出やすくなります。内臓が冷えると、つまり深部体温が低下ぎみになると免疫機能を弱めることにつながり、感染症にかかりやすくなったり、遺伝子に傷がはいりやすくなったりなどなど悪性疾患の方向へ体が傾きやすくなる可能性が、最近では指摘されて来ているようです。
 ただでさえ寒いこの時期に、もともとの冷え症の方は、しんどいと思います。体を冷やす傾向に傾ける要因が、いくつか挙げられます。
 まず、①食生活の問題です。食品添加物のかなり入った食材、白砂糖、酸化した脂を使用した食材などなど、冷え症の方は、これらは避けたほうが無難でしょう。体を冷やす陰性食品や添加物の過剰に入った食材をさけ、純和食パターンの食事メニューを主体にすることが要でしょう。言うまでもありませんが、無理なダイエットも避けて下さい。体温が低いと代謝が低下ぎみになるので、何を食べても太ってしまいやすい、太るからまた食事制限をしてしまう、そのためにさらに代謝が低下して冷えがつよくなり免疫機能も低下させてしまう、このように負のスパイラルに陥ってしまいます。ですので、ダイエットを考える前に冷え対策を行って、体温を上げるように食事の面でも取り組むことが大切でしょう。食事の詳細は以前のトピックスにも記載していますのでここでは割愛させて頂きます。そして②腹式呼吸をしたり、食後に10分程でもいいから散歩したりすると良いでしょう。
 次に、③睡眠の問題です。忙しい毎日、睡眠時間が確保しにくい方が多いと思います。寝だめを週末にするのも一案かもしれませんが、それ以上に大切なことは睡眠の質です。この点についても以前のトピックスで触れましたが、夜の22時から明け方の2~3時くらいは睡眠の質を左右する時間帯と言われていますので、この時間帯にはできる限り寝ている状態が免疫機能を回復させる意味でも重要だと思います。一言でいえば早寝早起きでしょう。
 最後に服飾関係での注意点です。④お腹と下半身を冷やさないことです。下半身が冷えると循環が悪くなり冷えが体の奥深くに根ずいてしまいます(微小循環障害)。具体的には、冬場はズボンや長めの靴下、出来れば5本ゆびの靴下をはくことをおすすめします。お腹が冷えると不妊症の誘因にもなりかねません。要はお腹と下半身を温めることでしょう。ホッカイロを使うのは低温やけどの危険性がありますからおすすめしません。自然な形での服飾スタイル、ズボンや長めの靴下、腹巻をおすすめします。今回は、冬場の冷えから身を守るポイントをご紹介させて頂きました。

H26/11 睡眠について(早寝早起き)

睡眠について(早寝早起き)  睡眠について今回は触れてみたいと思います。朝の目覚めが心地よい日は、一日を心地よく軽快にスタートできます。一方、何となく気だるさが残った状態で朝を迎える日も、時にはあるかと思いますが、そんな日は一日が気だるくなってしまうこともあります。皆さんも、このようなご経験があるかと思います。
 経験的に、深夜遅くに寝入って、朝遅くまで寝たとしてもスッキリした感じが得られず前の日の疲れが残る場合があります。一方、早い時間たとえば、22時頃寝入って朝を迎えた場合はスッキリと目覚めて、疲れが残らない場合が多いようです。睡眠に関する研究では、夜の22時頃から深夜の2~4時くらいが体に休息を与え、疲労回復に寄与する時間帯とされています。この時間帯は極力、睡眠モードに入っていることが望ましいと思います。体内時計の持つ本来的な仕組みが関与しているようです。
 睡眠には2つのタイプがあります。一つは、レム睡眠といって睡眠の深さが浅く、夢をよくみて、寝返りをうつ時期で、脳は休んでいなくて働きつずけている状態です。もう一つは、ノンレム睡眠といって、ぐっすりと寝入ってしまって吸い込まれるように寝ている深い眠りの時期で、脳はゆっくりと休息モードに入っていて夢などは全く見ない時期です。このゆっくりとした休息モードの時間に心身の疲労回復がなされ、翌朝に前日の疲労を残さず、しかも疲労回復を図ることによって、体の老化のスピードを減速させてくれているとの報告もあります。
    深い眠りの時間帯は、ストレスなどによって心身に負担がかかり、乱れた体の免疫、内分泌環境が修正されている時期でもあると思います。アンチエイジングの見地からも、安全でコストがかからない、しかもどこででもできる疲労回復と老化対策が、早寝早起きだと思います。睡眠時間だけの問題ではなく、睡眠の質も大切です。昔のひとが、早寝早起き、三文の徳と言っていたのもうなずけると思います。

H26/10 味覚もいろいろ

味覚もいろいろ|東洋医学の陰陽五行説  毎日私たちが、口にしている食物には必ずと言って良いくらい味が備わっています。東洋医学的に昔の人は、その味に意味合いを持たせていました。体調に応じて味付けを変えていたのです。今回は、味付けと体調管理についてご紹介します。
 東洋医学では、陰陽五行説というものがあり、その中で、味は体調と関連しているという考え方です。味は五つに大別されています。酸味は肝胆(今でいう自律神経系に関連したものを指します)に関連し、苦みは心(中枢神経系)、小腸に関連。甘味は脾胃(胃腸などの消化管)に関連。辛みは肺、大腸に関連。鹹味(塩辛い味)は、腎(腎臓以外にも泌尿生殖器系、婦人科系)、膀胱に関連しているといわれています。
 具体的には、酸味は、筋肉などを引き締める収斂作用があるので、下痢や寝汗に良いようです。苦味は、消炎作用や固める作用に優れていますから、出血性疾患や熱性の下痢に良いと言われています。甘味は、元気をつける作用があり疲労回復に優れています。辛みは発散作用があるので、発汗を促しますから風邪のひきはじめに良い場合があるようです。鹹味(塩辛い味)は、便通を手助けしやすいとも言われています。
 しかし、あくまでも体の歪を是正しようとする生体の自然治癒力の手助け的な意味合いですので、同じものをずーっと食べつずけたり、偏った味付けになったりしないよう注意が必要です。ちなみに、味を美味しく引き出す工夫として、酢の物には砂糖を少量加えるとか、甘味が強いときには隠し塩を少量加えるとか、味の相性があるようです。『酸味と甘味』、『苦味と辛味』、『甘味と鹹味(塩辛い味)』、『辛味と酸味』、『鹹味(塩辛い味)と苦味』などが味を引き立たせる味同士の組み合わせと言われています。
 ただし、病気によっては、味付けや食材の摂取制限がある場合もありますから、かかりつけの先生の指示に従って頂ければと思います。体調が悪い場合には必ず、医療機関を受診なさってご相談ください。

H26/09 秋の健康対策

秋の健康対策  今年の夏は例年に比べて比較出来ないほど、雷雨長雨の蒸し暑い日々が続き、太陽の恵みを受けられた夏晴れの日は、ここ佐賀県では2~3日間しかありませんでした。田んぼの稲も心なしか元気がなく、小ぶりの生育のようです。これも異常気象の影響でしょうか。この異常気象の自然環境のもとで生活している私たちの健康面でどのようなことに気をつけていけば良いのか考えてみました。夏場に知らず知らずのうちに影響を受けた私たちの心身をいたわりながら秋を過ごすには、どうしたら良いか私見を述べさせて頂きます。

①…胃腸に負担をかけないこと(腹八分目。一口30回は噛むこと。食べる順番に配慮する。野菜根菜→肉魚などのタンパク質→お米などの炭水化物の順番で食べることが理想的。揚げ物の油は使い捨てにする。一度加熱すると油が酸化して体にとっては良くないので。)
②…適度な運動を心がける(20~30分の散歩。腹式呼吸を心がけると、内臓脂肪が減りやすいと言われています。)
③…早寝早起きを心がける(体内時計のリズムを回復させ、自律神経系、ホルモン内分泌のバランスを回復させるとされています。出来れば24時までには寝るように心がける。人は自然界のバイオリズムの中で生活しているので、なるべくそのリズムに相応した生活スタイルが望ましいです。このあたりの医学的研究は最近注目されていて、研究成果も出ています。)
④…気分転換をはかりながら、心を平常に保つこと (腹式呼吸が一案です。イライラすることが多い現代社会、気分転換の趣味やスポーツに時間を割く工夫をすると良いでしょう。)

 以上、4点ですが、解っているようですが、なかなか実践に移せないで月日が経っている方が多いようです。まずは、出来るところから実践に移してみたらいかがでしょうか。一歩踏み出せば違った景色が見えてきて、自信がつく方も多いようです。

H26/08 夏バテ対策

夏バテ対策  蒸し暑く、クーラーのお世話にならなければ過ごしずらい今日この頃です。台風の影響が懸念される夏場を迎え、体の疲労感を実感することが多くなって来ました。夏バテ対策として、様々な健康に関する情報が溢れていますが、基本は体の歪みを極力少なくするように努めることです。
第一に、夏場は体に熱がこもりやすい環境ですから、体に過剰な熱がこもらないような服装、いわゆるクールビズがおすすめです。但し、クーラーの入った部屋では一枚多めに、はおったほうが無難でしょう。
第二に、夜間のエアコンの使い方ですが、タイマーを使って休んでしまうと、昼間に熱を帯びた部屋の鬱熱が、エアコンが切れると徐々に室内の温度を押し上げて、脱水傾向を引き起こしてしまう恐れもあるので、寝室と隣の部屋の空気の流れを確保するように、ふすま、あるいは、扉をやや開けた状態で起床するまで弱くエアコンをつけておくことも夏バテ防止になるのではないかと思います。
第三は飲食物です。夏場は暑いので咽に美味しいビールや清涼飲料水を過剰に摂取してしまう傾向があります。これは、胃腸を冷やし過ぎて、胃腸の働きが抑制されて消化吸収機能が衰えてしまい、体を維持するのに必要なエネルギーや栄養素が確保しずらくなってしまい、下痢をしたり、だるさが抜けなかったりすることもあります。過剰な水分の摂取や暴飲暴食は、だるさ、ひいては夏バテを引き起こす可能性があります。
着るもの、飲食物、エアコン環境、つまり、衣食住に気を配ることが、手軽にできる夏バテ対策だと思います。

H26/07 体内時計

体内時計について  最近、治療を受けているけど眠れない、血圧が安定しない、血糖が安定しないなどなど、適切な薬物治療を受けているにもかかわらず、症状や検査所見がなかなか改善しないという方が多い印象を受けます。
みなさん衣食住は生活の根幹をなしますが、なかなか改善しにくい方々の中には、そのライフスタイルにある傾向が、しばしば見られることがあります。
それは、時差ボケ的生活スタイルの方が多い点です。仕事やプライベートの関係で深夜に寝床に入ったり、真夜中に食事をとったりなど、本来、人が生まれながらに持っている生体時計(体内時計)のリズムに水を差す生活スタイルに慣れきってしまうと、様々な身体的精神的症状に悩まされることが多いという報告が散見されます。
 脳の視床下部の視交叉上核に体内時計のセンターがあり、そこへ皮膚、眼、胃腸など全身のあらゆる部位に存在している体内時計の出先的なセンサーが、変調を察知すると、脳の中枢センターに報告を上げて、結果的に脳が昼間モードの体の状態であると認識してしまうため、様々な身体的精神的な不調を自覚したり、なかなか思うような期待した検査結果が出にくくなるのだと思われます。
 たとえば、夜中遅くまでパソコンに向かったりすると、脳は目から入ってくる情報と皮膚がキャッチした光の情報で昼間と認識してしまうのです。いわゆる、海外旅行の時の時差ボケが良い例でしょう。また、深夜に飲食をすると、本来ならばリラックスしているはずの胃腸がお昼間モードで働くので、朝には胸焼けや浮腫み感を一層自覚しやすくなりますし、深夜には下がりやすい血圧も、お昼間モードの体の状態だと深夜から明け方まで、ずーっと高い血圧の状態になってしまう危険性があります。
 仕事などでなかなか、理想どおりにはいかないかもしれませんが、早寝早起きを心がける、夜食をしない、寝るときは部屋を暗くして寝るなど、体内時計のリズムが乱れにくい生活を心がければ、治療効果の向上が期待できるのではないでしょうか。自然の摂理になるべく順応した生活をおくることも健康維持の一案かもしれません。

H26/06 梅雨を迎えて ~エアコンの利用時の留意点~

梅雨を迎えて(エアコンの利用時の留意点)  梅雨の季節になりました。蒸し暑く、気分の不快を感じる今日この頃です。部屋のエアコンのスイッチに手を伸ばしてしまいそうになります。その前に、一つぜひ気を付けて頂きたいことがあります。それはエアコンのフィルターの掃除です。
 フィルターには、ほこりや雑菌をはじめとした病原体が潜んでいる場合が多いです。フィルターの掃除をしないで、スイッチオンしてしまうと、空気中にほこりや病原体をまき散らしてしまいます。それを気ずかずに吸入してしまうと、アレルギー性鼻炎やアレルギー性気管支炎、場合によっては、ほこりに付着したカビなどによる重症の肺炎を引き起こしてしまう場合も十分ありえます。原因不明の発熱や咳で、よくよく検査してみたら、カビによる肺炎だったというケースもあります。
 要は、エアコンのコンセントをまず抜いて、フィルターの掃除にとりかかります。マスクと手袋を着用して、ほこりや病原体から身を守りながら、しかも部屋の窓を十分に開け放った状態で、換気しながら掃除をすることが大切です。衛生面と安全面を考えると、専門の業者さんに事前に相談なさることも一案かと思います。

H26/05 体質改善と食事について

体質改善と食事について 屋外では五月らしさを感じさせるつつじの花が咲き、過ごしやすい季節になりました。この時期、体質改善をしたいという方も多いと思います。体質改善に欠かせないことは、まずは食事と運動です。
 特に、肥満傾向の方は、食事の際に、食材を食べる順番に気を配ると良いようです。要は、血糖値が急速に上昇しないようにする食べ方です。急速に血糖が上がると血管にダメージを起こしやすいと言われていますし、肥満の誘因でもあります。血糖が上がりすぎたために起こる弊害をビタミンCなどが予防すると言われていますので、最初に野菜や根菜を十分食べて、その後にお肉や魚を食べ、最後にお米を食べるほうが良いでしょう。みそ汁などの汁ものは、野菜や根菜を食べた後が良いでしょう。果物は食事の最後が望ましいでしょう。ゆっくり噛むことは言うまでもありません。ゆっくり噛めば、急速な血糖上昇も起こりにくいようです。
 そして、食後にゆっくり散歩することです。走ったらダメです。普段はゆっくりと腹式呼吸をするように心がけると内臓脂肪も減り始めるようです。これらは、日常生活の中で出来る体質改善ではないかと思います。

H26/04 鼻アレルギーと胃腸の働き

花粉症 鼻アレルギーと胃腸の働き  屋外では春の声が聞かれるこのごろですが、くしゃみ発作や水様性鼻汁、鼻閉でお悩みの方の声も聞かれるようになってきました。この時期は、花粉やPM2.5などによると思われる鼻アレルギー症状のため、治療を受けておられる方々も多いと思います。
 抗アレルギー剤をはじめとした西洋薬や様々な漢方薬が試みられても、なかなか満足した症状の改善が得られない方も最近は多いようです。このような方々に共通して言えることは、食事摂取の時間帯がバラバラであったり(特に夜食をする方に多い印象を受けます)、よく噛まずに早食いする傾向があったり、冷たいものを過剰に摂取したり、甘いものを食べ過ぎたり、知らず知らずのうちにカロリーの高い食品を好んで食べていたり、炭水化物の過剰摂取の傾向があったりなど、胃腸の働きに負担がかかりやすい生活習慣の方が多いようです。食後の胸焼け、胃もたれ、胃痛、便秘傾向、下痢軟便傾向、下痢傾向、便秘と下痢を繰り返す傾向など、少なからず程度の差はあるにしても何らかの胃腸の症状があり、調子が今一つといった方が多い印象を受けます。
 昔から言われているように、腹八分目でよく噛むこと、冷たいものやカロリーの高いものは控えること、甘いものや夜食を控えることなど生活習慣の側面で注意を払っていくようにしていくと、徐々に鼻アレルギーの症状緩和が見られる方もあり、使用中のお薬の効果が実感されやすいと思います。東洋医学的には、鼻アレルギーと胃腸の働きには、少なからず関連があるようです。

H26/03 月度 春の気配

清水医院 平成26年3月度 トピックス画像  寒さも徐々に緩み、屋外には春の訪れを感じさせる草花が散見されます。気温が緩むにつれて私たちの体も徐々に新陳代謝が盛んになり、野菜や根菜に含まれる天然の恵みを要求しはじめます。ビタミンをはじめとして、天然界の恩恵を体の維持のために要求する時期が春先です。春の野菜、根菜を食べることは、私たち人間の体内時計のリズムを自然界の四季のリズムに合わせる効果もあるようです。
 食物には、甘味、辛み、苦み、酸味、塩辛みなど様々な味があります。私たちの体は、春先は冬場モードに合わせていた体を春モードに合わせる意味でも様々な味の食材を要求しているようです。少しずつでも、いろんな味の食材を食卓に並べることが好ましいと思います。甘いものばかりに傾いたり、辛いものばかりに傾いたりしないことが大切です。そして、食後は少しずつでも体を動かすと循環が改善され、胃腸の動きも活発になると言われていますから、食後に配膳をさげたり、洗物を手伝ったり、スローペースでゆっくり、ゆったり散歩することは自律神経のバランスを保つ意味でも効果的でしょう。

H26/02 月度 アンチエイジング

清水医院 平成26年2月度 トピックス画像  このごろ中高年世代の方々で、物忘れが目立つので心配だといって専門機関で精査をうけたけれども、『特段以上はないが、老化でしょう』と言われ、将来ボケないようにするにはどうしたら良いかとの相談を受けることが多くなってきました。
 皆さんに申し上げるのは、①胃腸に負担をかけるような食事をひかえ、野菜や魚中心の和食パターンを取り入れてよく噛んで食べること、②くよくよ悩むと免疫機能が低下しやすいので笑いのある生活をこころがけ心をゆっくり持つこと、③衣食住の面で、四季折々の風情に合わせた生活を送れるように留意すること、以上の3点をおすすめしています。
特に、食事については青色、赤色、黄色の食材が脳の老化を予防する可能性が指摘されています。例えば、青魚、赤色のトマト、にんじん、カボチャなどです。ちなみに、にんじんやカボチャはβカロチンの作用もありボケ予防には有用だと言われています。黄色は以外にもカレーです。なぜカレーが良いのかわかりませんが時にはカレーも一案でしょう。
 漢方製剤の中にもアンチエイジングの効果が期待できるものがありますが、一番は食養生であり、食事以外の面での養生も重要であることは言うまでもありません。健やかに歳はとりたいものです。自然の恵みに感謝です。

H26/01 月度 自然の恵

清水医院 平成26年1月度 トピックス画像  自然の恵みを見つめなおすことが大切であると実感しているこの頃です。なぜかというと、アトピーや湿疹、アレルギーなど西洋医学的な治療や漢方医学的治療を取り入れても余り効果が見られない方の食生活に目を向けると、意外に白砂糖の摂りすぎ、精製塩の摂りすぎ、酸化した脂の入った食品の摂りすぎ、などなど偏った食生活の方が多い印象を受けます。偏った食生活を是正していくと症状が軽快することもあります。
 要は自然の恵み溢れた食生活を取り入れると良いようです。自然の恵みを取り入れ、より自然界に順応することが健康維持増進につながると思います。
 人類の祖先は海から生まれてきていると言われていますが、人のPHは7.4と弱いアルカリ性です。私たちの体は、両親それぞれからの遺伝子がつまった受精卵に起源をもつわけですが、母親の子宮の中で約10か月過ごす間は、羊水の中で過ごすのです。この羊水は大昔の海水に近い性質を持っていると言われています。海水には塩分が含まれていますが、この塩分は自然塩です。食卓に並ぶ食卓塩は精製塩であって、人工的なもので、血圧が上がりやすいので注意が必要です。一方、自然塩では精製塩に比べると血圧が上がりにくいと言われています。同じ量の塩分を摂るのであれば、自然塩のほうが我々の本来的組成により近いので体が順応しやすいのではないかと思います。
 しかし、自然塩だからと言って摂りすぎは禁物です。自然の恵みに順応した生き方を取り入れることも大切ではないかと思います。

■平成25年 12月度 冬の冷え、寒さを乗り切るには ~食事面での一工夫~

(秋から冬にかけての冷え対策)  日に日に寒さが厳しくなっていく中で、冷えや寒さのために日常生活の活動性が落ちたり、気分的にも憂鬱になったりすることがありませんか?
時期的に、服飾や暖房について対策をそろそろ考える機会も多いと思います。今回は冬場の冷えや寒さを乗り切るための、食事面での一工夫についてご紹介させて頂きます。
寒さや冷えが強くなると免疫機能が衰えた方は、すぐに風邪をもらいやすくなってしまいます。外出から帰宅した際のうがいや手洗いをこまめに行っても体の深部温が低くなりすぎると風邪をもらいやすくなります。そこで、食事の食材の特性について注目してみると良いでしょう。
食品には、体を温める陽性食品と体を冷やす陰性食品があります。忘年会や新年会では、しばしば鍋料理が好まれますが、冬場に鍋料理が好まれるのには、それなりの理由があると思います。鍋料理に使われる動物性食材は、充分に咀嚼(そしゃく)して食べると消化管が活発に動くので深部温が上がりやすく、冷えが改善しやすいです。さらには、鍋料理には葉物や根ものの野菜を使う場合が多いですが、一般に野菜類は陰性食品のことが多いですが、煮たり焼いたりなど加熱することによって、陰性食品のなかでも根の部分は陰性の傾向から温める陽性傾向に変化する場合が多いと言われています。味付けは、醤油ベースや味噌ベースなど、醤油や味噌は陽性傾向を持った食材ですから、日本古来の鍋料理は深部温を上昇させる効果が期待でき、冬場の冷えや寒さ対策の要に成り得るもので、免疫機能の調節にも一役かうのではないでしょうか。

■平成25年 11月度 (秋から冬にかけての冷え対策)

(秋から冬にかけての冷え対策)  今年は、10月にもかかわらず台風が日本列島に襲いかかってきましたが、異常気象の現れでしょうか。そんな中で、冬の気配は日一日と肌に感じられる時期になってきました。何と言っても、秋から冬にかけての冷えは、私たちの日常生活の質を落とす可能性があります。
 手軽にできる冷え対策としては、まず第一に、歩くことを心掛けることです。足の裏(足底)には全身のツボが存在していますから、歩くことによって、その足ツボを刺激して血行が改善されて、冷えを自覚しにくくなります。
第二に、半身浴や足湯を取り入れることです。腰から下を湯船につけて上半身には時々お湯をかけ流していくと、体の芯から温まってきますから、血行が改善されます。ちなみに、乾燥肌の方は、一番風呂は避けた方が無難でしょう。誰かが入った後のお湯は湯の質、硬さが柔らかくなり(前に湯船に入った人の皮膚の脂がお湯に溶け出るので、湯の質が柔らかくなると言われています)、お肌に宜しいようです。
 第三には、靴下対策です。絹でできた五本指の靴下を一番下にはき、その上に今度は普通の靴下を重ねてはくと、保温効果はアップし、冷えが改善されやすくなります。
冷えが続くと、皮膚の免疫機能が低下しやすく、風邪をひきやすいようですので、風邪の予防の意味でも、冷え対策は大切だと思います。

■平成25年 10月度 (秋のプチ運動)

秋のプチ運動(腹式呼吸法)  食欲とスポーツと読書の秋、言われてみればなるほどと合点がいくことですが、特に、運動、スポーツについては、なかなか時間がないために実行に移せないことも多いようです。健康のためには、走ったり腹筋運動をやったりなどを連想しますが、家の中でも、デスクワークをやりながらでも、座ったままでも、歩きながらでも健康に良いプチ運動があります。家庭でも職場でも気軽に行えるプチ運動です。この腹式呼吸は、なかなか時間が工面しずらい現代人にとって有用なプチ運動で、プチリラクゼーション、プチダイエットも期待されます。
 実は、それは呼吸なのです。腹式呼吸といって、鼻から空気をゆっくり吸い込んで、次に、口をすぼめてゆっくりと息を吐き出す方法です。この呼吸方法だと、肺が膨らんだりちじんだり、腹式呼吸によって肺(胸腔)とお腹(腹腔)を境している横隔膜が上がったり下がったりすることによって、体の中の血流が改善しやすくなり、胃腸の上下運動にもなり体脂肪が減少しやすくなります。また、もし過度なストレスに置かれた状態があれば、腹式呼吸により自律神経のアンバランスが改善され、気持ちが落ち着きやすくなります。    腹式呼吸は、一日にトータル約一時間も行えば良いと思います。小刻みにやっても良いです。
例えば、朝15分、昼30分、夕15分など、歩きながらでもデスクワークしながらでもできます。ある意味、呼吸方法を使った手軽なプチリラックス、プチダイエットが期待されます。

■平成25年 9月度 秋の養生(秋の健康と食事について)

スポーツの秋 味覚の秋(秋の養生)  猛暑の夏場の環境から一変して、急に朝夜は肌寒さを覚える時期になりました。  この時期は体の免疫バランスをうまくとりずらい時期でもあります。  急に気温が下がる時期になって、体の免疫機能が整っていないとすぐ風邪をひいたり、時として、帯状疱疹というヘルペスウイルスによる、痛みや湿疹を伴う皮膚病を発症することがあります。そうならないためにも、充分な睡眠時間の確保や胃腸に負担の少ない食べ方や食材を摂るように心がけることも大切です。  自律神経のバランスや免疫機能の維持に歪が加わると、前述の疾患などにかかりやすくなりますので、睡眠や食事など普段はなかなか意識しないことがらですが、養生について心配りをすることも大事です。  ちなみに、秋は食欲の秋といわれ、食欲が進む時節です。山には柿や栗をはじめとした果実が青空と紅葉した山肌に呼応して自然のキャンパスの中で絵を描いています。柿といえば、酒を飲んだ後に柿を食べると良いと言われています。お酒を分解するものが柿の中に含まれていると言われますが、酒によって温まった身体を柿が冷やすためだと思います。ですから、もともと冷え症の方やオシッコが近い方、胃下垂や胃腸が弱い方、水様性鼻汁がよく出る方など、もともと体の深部体温が低めの傾向にある方が柿を食べるとてきめん冷えや頻尿、胃腸虚弱の症状、水様性鼻汁やくしゃみなどの症状が悪化する場合もありえます。  柿ばかりではなく、果物は一般にビタミンCが多く含まれており、健康に良いと言われています。果物は一般的に体を冷やす傾向にあると言われていますが、胃腸の弱い方や冷え症の方は果物の食べ過ぎには注意なさった方が無難でしょう。一日に数個以上食べる習慣がつくと、じわじわと体の中が冷えてきて、風邪をひきやすくなったりします。折角のスポーツと食欲と読書の秋の味わいを満喫出来なくなるかもしれません。冷え症をはじめとして、前述のような体の免疫機能が低下していたり、自律神経のバランスが崩れていたり、体の芯が冷え気味になっていたり、胃腸機能が低下していたりなどの状態に陥っている時期には、果物の食べ過ぎには注意が必要でしょう。『過ぎたるはおよばざるがごとし』と昔の人が言っていることもうなずけます。

■平成25年 8月度 夏場の飲み物

飲み物について・白砂糖と黒砂糖  今年の猛暑は例年になくしんどいです。そんな中で、のどを潤そうと、麦茶や清涼飲料水やビールなど、水分を一気にゴクゴク飲んでしまうことはありませんか?。じつは、このゴクゴクと一気に涼を求めて飲んでしまう飲み方に落とし穴があるのです。  一気にゴクゴク飲むと、汗がたくさん出て体力を消耗したり、胃腸に負担をかけてしまい、心臓にも負担がかかる場合もあります。少しずつ、チビチビと水分補給すると、体に負担が少ないといわれています。  また、飲むなら番茶、麦茶、玄米茶などが良いでしょう。ちなみに、清涼飲料水には、白砂糖が含まれており、白砂糖の摂りすぎは、健康上好ましくありません。肥満や虫歯の誘因になりえます。自然の甘味は黒砂糖のほうが体には負担が少ないといわれています。