①過剰な糖質摂取を避ける
②動物性タンパク質、植物性タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維のバランスの良い摂取
③ゆっくり噛む
④野菜根菜から食べ、次に肉、魚、最後にお米などの炭水化物を食べる。
⑤小魚と酢の物の組み合わせ
⑥食器は、やや小さめのもの
健康志向に関心が高まっている昨今、様々な健康志向に関連した情報が氾濫していますが、押し寄せる情報に目を奪われ過ぎてしまい、日々の食生活が偏りすぎてしまっているケースもあります。最近、コレステロールや中性脂肪の値が高いので漢方製剤を使って治療してほしいという方がめだちます。今までに、いろいろとお薬を飲んだけれども、なかなか満足できる値までには改善しないと嘆かれるかたが多いようです。
よくよく伺ってみると、食事についていささか誤った認識が多いようです。「コレステロールや中性脂肪の値が高いので、お肉や卵や牛乳などは極力摂らないように注意しているのですが、なぜ?なぜ?」との質問が投げかけられます。確かに、卵やお肉の過剰な摂取は良くないと思いますが、卵やお肉などを摂らない代わりに、糖質の過剰摂取に偏ってしまっている方が多いようです。
コレステロールを摂ってしまうと血液がドロドロ(混濁状態)になってしまうと思っている方が多いようですが、必ずしもそうではありません。糖質の過剰摂取により使用されなかった余った糖質は中性脂肪になり、分解されてコレステロールが産生されます。また、中性脂肪を過剰に摂取すると過剰なコレステロールを処理する善玉コレステロールが減って、悪玉コレステロールが増えてきます。悪玉コレステロール、過剰な中性脂肪や糖質が血液の混濁を引き起こしてしまい、この状態が慢性化すると悪玉コレステロールが、より一層に悪玉パワーを獲得してしまい血管内壁に沈着してしまい、血液の流れを悪化させたり、血管の伸縮性の低下を来してしまい、動脈硬化を引き起こす危険性が高くなります。
話は戻りますが、問題は過剰な糖質摂取を避けることです。また、動物性タンパク質、植物性タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維のバランスの良い摂取が望まれます。ちなみに、血液ドロドロを改善させる青魚に含まれるEPA、DHA、さらにはビタミンCや食物繊維を含む野菜根菜の摂取は、体の老化予防にも役立ちます。
①過剰な糖質摂取は避け、ゆっくり噛む(咀嚼)ことは、過食の予防につながり血糖値の上昇を緩やかにするので、体には優しい食べ方です。
②血糖値の緩やかな上昇を期待して、野菜根菜から食べ、次に肉、魚、最後にお米などの炭水化物を食べる。
③小魚と酢の物の組み合わせは、骨の健康や自律神経の安定化に有用。
④食器は、やや小さめのものが食べ過ぎ予防に有用。