清水医院 OFFICIAL WEB SITE

患者さんの笑顔のために。心安らぎ、体和らぐ医療を

清水医院 院長コラム 過去の記事 H31-R1年度H30年度H29年度H28年度H27年度H26年度H25年度

H28/12月 TOPICS|【食材に含まれるビタミンCについて】

清水医院 今月のコラム

 日々の食生活で、目の前の食材が私たちの健康にどのようにかかわっているのかあまり考えたことはないと思いますが、マスコミなどで話題に上っているビタミンCについて触れてみたいと思います。ビタミンCの働きとして、様々な作用が報告されていますが、

  • 1.身体の中の活性酸素を取り除く
  • 2.コラーゲンの合成を促す
  • 3.色素沈着に関与するメラニン産生を抑える
  • 4.ウイルスの活性を抑える
  • 5.神経伝達物質の代表であるノルアドレナリンの合成を促す

 などなど様々な作用があります。したがって、動脈硬化の予防や皮膚のツヤやハリやしっとり感に関与したり、かぜ関連のウイルスの増殖を抑制したり、慢性疲労の改善に関与したりなど、多方面に効果があるようです。

 現代人は残念なことに体内でビタミンCを作り出すことができないため、食事で補給するしかありません。野菜、根菜、果物に含まれていますが、ミカン、レモン、ゴーヤ、ピーマンなどを多めに食事の際にしっかり食べることが、健康の秘訣です。ビタミンCは自分の身体のなかで作れないので、毎日、食事で補給することが必要です。

H28/11月 TOPICS|【便秘について】

清水医院 今月のコラム

最近、便秘でお悩みの方からの相談が多いですが、市販の便秘薬が無効になると医療機関を受診される場合が多いようです。

定期的に便通がないと全身に様々な障害をもたらしてしまう危険性があります。3日以上排便がない状態、あるいは毎日排便があっても残便感がある状態を便秘と定義されています。腸管にポリープや腫瘍などのできものが出来て、便の通過障害を起こしたりする器質的障害から起こる便秘と、精神的なストレスなどが誘因となり、腸管の動きがリズミカルでなくなってしまって起こる機能性便秘に大別されますが、しばしば見られるのは機能性便秘が多いようです。

便秘が慢性化すると、腸内細菌のバランスが崩れます。善玉菌が減って、逆に悪玉菌が増えてしまい、腸管粘膜や全身に弊害をもたらす危険性のある物質が増加します。したがって、毎日きちんと便通を整えることが重要になってきます。腸内環境が崩れる原因として、運動不足、ストレス、睡眠不足、食生活の乱れ(食物繊維の摂取不足、水分摂取不足、朝または昼の食事抜きの習慣など)、薬物の影響(抗生物質、抗うつ剤など)、ポリープや炎症性疾患をはじめとした器質的な異常があげられます。

便秘に対して、まずはできることから対策をとると良いでしょう。

  • ① 食事を抜かずに3食きちんとよく噛んで食べる。
  • ② 食物繊維を欠かさない。
  • ③ 善玉の腸内細菌を増やす意味でも発酵食品を取り入れる。
  • ④ 腸内に有害物質を残さない意味で、焦げたものの摂取は極力避ける。
  • ⑤ 食後の散歩や掃除洗濯など軽く体を動かす。
  • ⑥ 十分な睡眠をとる。
  • ⑦ 腹式呼吸を心がける(横隔膜の運動につながり、腸管の動きが良くなる)などが、手軽に出来る対策でしょう。

H28/10月 TOPICS|【野菜ジュースの健康的な飲み方】

清水医院 今月のコラム

 最近は健康ブームのためか、野菜ジュースを飲む方が多いようです。今回は、野菜ジュースの健康的な飲み方について触れてみたいと思います。

 野菜や野菜ジュースに含まれているビタミンCの効用が、私たちの健康維持、増進に対して、いかに貢献してくれているのか、以前のコラムで述べたと思います。ご参照ください。

 1.食事をする際に、野菜根菜→肉や魚→米やパンなどの炭水化物の順番を守りながら食事をすることが大切です。これは炭水化物による血糖値の急上昇を防ぐこととビタミンCによる血糖値の上昇に伴って発生しやすい活性酸素の悪影響を予防する効果に期待することが、この順番で食べる理由です。

 2.そのように考えると、野菜ジュースの組成がどのようなものから出来ているのかが問題になります。すなわち、野菜ジュースに果物が入っていると、果物に含まれる果糖が血糖値を上昇させてしまいますから、果物がふくまれていない純粋に野菜のみで作られている野菜ジュース理想的です。食前に果物が入っていない野菜ジュースを飲むと良いでしょう。

 一方、果物が入っている野菜ジュースを飲む際には、糖質を摂取する場合と同じ考え方で、野菜根菜→肉や魚→米やパンを食べる際に米やパンを食べ終わってから、果物が入った野菜ジュースを飲むのがベターでしょう。

 3.口当たりがドロッとしているものは、野菜の食物繊維が十分含まれていることが多いので、腸内細菌とのからみも考えるとおすすめです。しかし、中には食塩を加味してあるものもありますから、高血圧や心臓病、腎臓病の方は避けられたほうが良いでしょう。誤った飲みかたをしてしまうと、持病が悪化する危険性があります。ボトルの側面に記載してある成分表で、食物繊維や食塩含有の有無を確認されると良いでしょう。

 4.また、飲む際には、コップやグラスにその都度ついで飲むことが大切です。直接、野菜ジュースのボトルに口をつけて飲んでしまうと、口の中の口腔内細菌が野菜ジュースのボトルの中に入ってしまい、時間が経過すると細菌が繁殖し胃腸炎などをはじめとした様々な疾患に罹ってしまう危険性もありえます。面倒でも、ボトルからコップに小分けしてついで、その都度、ボトルは冷蔵庫に戻しましょう。高温多湿の環境下に置きっぱなしにすると野菜ジュースのボトルの内容物自体が傷んでしまいます。ご注意ください。

野菜ジュースの健康的な飲み方について触れてみました。

H28/9月 TOPICS|【食欲の秋を迎えるにあたって、肥満対策と心得】

清水医院 今月のコラム

 食欲の秋を迎えるにあたって、皆さんは食欲の秋を満喫したい気持ちと太ったらどうしようという不安が交錯するご経験があるのではないでしょうか。

 食べ過ぎたら、ズボンやスカートなどが窮屈になってきます。また、体重が増えると体が重だるくなりますので、身体を維持するために更に食べてしまいます。すると今度は、身体が重くなって腰や股関節や膝関節に余分な負荷がかかってしまい、身体を動かすことが億劫になって、ゴロゴロ寝転んでテレビを観たり、スマホに熱中したり、そのうちスヤスヤうたた寝して風邪をひいてしまうことになりかねません。

 これではダメだと一念発起してジムに通ったり、ゴルフを始めたり、日頃やらない運動を過激にやったりなどなど、最終的には、足腰、膝に負担がかかり、整形外科通院になったり、過激な運動のために心臓に負担がかかってしまい、循環器内科通院になったりなどなど、『過ぎたるは及ばざるが如し』と自省してしまうこともあるかもしれません。

 そこで、食欲の秋を迎えるにあたって、肥満対策と心得です。

  • 1.まず、食べ方です。ビタミンCと食物繊維、ミネラルをしっかりとることです。最初に、野菜根菜を食べましょう。次に、糖質をエネルギーに変換する能力のあるビタミンB1などをはじめとするビタミンB群を含む赤身の肉や大豆など、またコレステロールや中性脂肪が増えすぎるのを予防してくれるお魚を食べ、最後に糖質の代表である炭水化物を摂取する食べ方が理想です。
  • 2.次に、軽く身体を動かして余分なエネルギーを消費しましょう。食後のジョギングなどは厳禁です。胃腸や心臓に過剰な負担をかけてしまいます。くれぐれもご注意下さい。では、どうするかというと、ゆっくり散歩すること、近場の買い物は荷物が少なければ徒歩も一案です。掃除機をかけること、風呂掃除、洗濯など結構、身体を動かすものです。また、テレビの前でラジオ体操をするのも良いでしょう。ラジオ体操は、脊椎の前後左右の運動にもなりますから、交感神経や副交感神経のバランスをとることが可能な手ごろな運動です。ラジオ体操は健康の秘訣です。お部屋で出来ますから実用的な運動です。
  • 3.最後に早寝早起きです。良好な睡眠は成長ホルモンのバランスを整えてくれますので、前の日の疲れを翌日に持ち越さず、傷ついた身体の細部の修復に一役かってくれると言われています。
  • 4.早寝早起き、身近な生活を通じての軽い運動、野菜根菜から食べ、タンパク質、脂質、糖質をバランスよく摂る食事の仕方、良質な睡眠をとることが、肥満対策の基本であると思います。

H28/8月 TOPICS|【朝なかなか起きることが出来ない悩みについて】

清水医院 今月のコラム

 目覚まし時計のお世話になっていても、なかなか朝起きることが出来ないとお悩みの方が多いようです。一般的な傾向として低血圧ぎみの方が多いようです。医療機関では、血圧を上げるお薬や自律神経のバランスを調節するお薬などによって対処されることがありますが、それにもかかわらず症状の改善が見られず、朝なかなか起きようと思っても起きることが出来ない方も多いようです。 そのような方々をよくよく見てみると、以下のような傾向があるようです。

胃腸の調子が今一つの方です。夜食や早食いの傾向の方に多いようです。腹八分目、ゆっくり咀嚼することをおすすめします。

②次に、胃腸の調子が慢性的に悪く、栄養障害の傾向が見られる方です。貧血傾向や低タンパク血症傾向の方に多いようです。野菜根菜を食べ、次に、お魚や赤身の肉を食べ、最後に炭水化物を摂取する食べ方を取り入れると、貧血や低タンパク血症は改善傾向を示し、朝の目覚めも改善しやすいようです。

③第三に、老化のスピードが早まっている方です。下半身の衰えが目立ち、腰痛や下半身の冷えや浮腫みが見られる方が多いようです。下半身を冷やさないように心がけ、夜更かしを避け、体内時計が狂わないように、早く布団に入ることが一案です。また、夜間頻尿を予防する意味でも、休む4時間前までに入浴を済ますことが出来れば、より効果的でしょう。

④最後に、女性にしばしば見られるのですが、血液の流れが円滑に流れにくい傾向のある方です(東洋医学的には、『お血』と呼んでいます)。月経不順や月経痛の激しい方、慢性頭痛や慢性肩こりの傾向のある方、慢性的に下腹部痛のある方など、血液の流れが円滑に流れにくい方に多いようです。ポリフェノールの多い食品や食材がおすすめです。さらに、ラジオ体操は、血液の流れを円滑にし、自律神経のバランスを整えるには手軽な方法で、『お血』対策にも有用でしょう。

⑤追記ですが、子供さんの場合は、胃腸に負担がかかっている場合、夜間明るい部屋で寝入ってしまい、部屋を暗くしないで寝てしまう場合、体力を消耗しすぎる運動を続けた場合、昼夜逆転の生活パターンの場合などに朝、起きることが出来ないケースが多いようです。

いずれにしても、大人の場合でも、子供の場合でも、

○胃腸に負担をかけない食生活、○夜は早く寝ること、○過激な体力消耗するような運動負荷を避けること、○寝室は暗くして休むこと、○昼夜逆転の生活は避けることなど、身近に出来ることから対処して行けば、徐々に心地よい朝の目覚めが得られる可能性が出てくるのではないでしょうか。

H28/7月 TOPICS|【かゆみについて】

清水医院 今月のコラム

 高温多湿な梅雨のじめじめした時期から、少しずつ初夏の足音を肌で感じられる季節になりました。この時期には、体のだるさ、浮腫み感、皮膚のむずがゆさ、鼻や眼のむずむず感で悩んでおられる方が多いようです。今回は、かゆみについて触れてみたいと思います。

 皮膚のかゆみは、皮膚にうるおいが乏しくなってきたら出現するようです。一般に、皮膚のうるおいは、①皮脂、?天然の保湿因子、?角質細胞間の脂質が一定量、確保されていれば皮膚は潤って、かゆみはおきにくいと言われています。皮膚には外界からの刺激(ほこり、ダニ、飲食物などのアレルギーを引き起こす可能性のあるアレルゲンなど)が皮膚を介して体内に侵入しないように、また日常生活を健やかに送るために必要な水分やエネルギーが逃げていかないように、潤いを保つ大切な役目を果たしています。

 このうるおい機能を担う物質が不足してくると、皮膚表面のバリアーに亀裂や隙間が生じてしまい、外界からの様々なアレルゲンによる刺激が体内に入りやすくなり、また角質層の保湿力が低下して、かゆみを察知する知覚神経が皮膚表面へ伸びてきて、外界からの刺激をキャッチしやすくなり、かゆみをさらに強く感じてしまうことになってしまいます。

 また、皮膚表面が乾燥するとバリアー機能が低下して、湿疹やアトピー性皮膚炎を引き起こしてしまう危険性もあります。さらに、わずかに傷ついた皮膚表面の機能が修復されないと、その部位からアレルゲンが体内に侵入して他のアレルギー疾患を誘発してしまう場合もあると言われています。

 実際の臨床の場では、胃腸の働きが低下したかた(例えば、暴飲暴食、高脂質、高カロリーの欧米化した食生活、ファーストフードに偏った飲食、慢性的な睡眠不足の生活など)に、頑固なかゆみやアレルギー傾向の方が多い印象です。

 したがって、かゆみ対策として、以下の点があげられます。

  • 1、皮膚の保湿を保つこと(保湿剤の使用など)。石鹸で過剰に洗いすぎないこと(石鹸が皮膚の脂を洗い流してしまい保湿力が低下する危険性があるため、石鹸の泡を転がす感覚で優しく泡をころがす程度が無難。爪を立てた格好で洗うと皮膚に微小な傷が生じてしまう可能性がありますからご注意を)。
  • 2、紫外線を浴びすぎないよう遮光対策をこうじること。
  • 3、入浴は中温で(40度までがベター、高温だとかゆみが強くなりやすい。)
  • 4、ふろあがりは押さえ拭きすること(こすると皮膚に傷がいりやすいので)。
  • 5、食事の際にはよく噛むこと、腹八分目、高脂質高カロリー食に偏らないこと(野菜、根菜を食べてから肉魚などのタンパク質を食べ、最後にご飯あるいはパンを食べる:高血糖に陥りにくい食べ方を心がけること)など。胃腸への負担をかけないことが肝要です。
  • 6、睡眠は十分とること(深い良質な睡眠は前日の体の傷ついた負担のかかった細胞を修復させるホルモンの分泌を促してくれる)。

H28/6月 TOPICS|【浮腫(むく)みについて】

清水医院 今月のコラム

 梅雨のじめじめした時期になりました。最近、体がだるい、浮腫んで何となく気分がすぐれないと訴える方が多いようです。この浮腫みについて、留意したい点がいくつかあります。
 浮腫みの主な原因として、

1.心臓、腎臓などの機能に異常が生じた場合、2.栄養状態に異常を生じた場合(タンパク質不足など)、3.胃腸の消化吸収機能が低下した場合、4.血管が弱くなってきた場合、5.循環不全ぎみの場合(同じ姿勢を長時間とった場合など)6.ホルモンバランスが崩れ始めた場合などが、あげられます。まずは、かかりつけの医療機関の先生にご相談なさって早めに対策を講じることが望ましいと思います。

 浮腫み対策として手軽にできることは、

  • 1.体重が急激に増えていないか、階段を昇るとき動悸息切れなどがないか、おしっこの調子が悪い(尿の回数が少ない、逆に多いなど)などの体調を確認し、思い当たる点があれば、かかりつけの先生にご相談が望ましいでしょう。
  • 2.タンパク質やビタミン、ミネラルなどが不足気味になり栄養状況に問題が生じると浮腫みやすくなるので、野菜類、タンパク質、ビタミンCを含む食材、炭水化物の順番で食事をすると良い場合があります。
  • 3.消化吸収機能低下に対する対策として、まずは、よく噛むことが必要です。歯に問題がある場合は、虫歯や噛み合わせなどのチェックをかかりつけ歯科医で行ってもらうことも一案です。よく噛めば、唾液が適正に出て消化が円滑になり、胃腸から分泌される消化液も適正に分泌されやすくなります。それに、腹八分目にすること、夜遅い食事は胃腸の粘膜に負担をかけてしまい、胃腸の粘膜が浮腫みやすくなり、朝方に全身の浮腫み感を自覚しやすくなってしまいます。また、胃腸の粘膜が浮腫むと鼻の粘膜も浮腫みやすいようで、鼻づまりの誘因になりかねません。よく噛む、腹八分目、夜遅い時間の食事を避けることがポイントでしょう。
  • 4.血管を強くする対策は、炭水化物やコレステロールや中性脂肪を摂りすぎないことが大切でしょう。動脈硬化予防の食事を参考にすることも一案です。
  • 5.下肢のマッサージやつま先立ち歩きにより下肢の血流を改善しやすい状況にもっていき浮腫みを軽減させる。
  • 6.早寝早起き、良質な睡眠を確保することが、成長ホルモンのバランスに有効で、一日の疲れや歪を改善させるようです。また、更年期世代の女性は女性ホルモンのバランスが乱れて浮腫みを来す場合があります。女性ホルモン療法や漢方療法などで対応される場合がありますが、腹式呼吸(自律神経調整に有用)やヨガ、手軽なものではテレビやラジオで流れているラジオ体操も自律神経のバランスを回復させ、循環不全の改善にも有用です。ときどき、更年期障害が誘因となった浮腫みと思っていたら、甲状腺の機能異常の場合もありますから、症状改善が見られない場合には甲状腺の検査が必要な場合もあります。

H28/5月 TOPICS|【春から梅雨にかけてのめまい】

清水医院 今月のコラム

①気圧の変動に体をしなやかに合わせることがポイント。

(1)寒気と暖気がぶつかり合う時期には、寒気と暖気の温度差が大きいほど低気圧が強くなって、気圧が急に下がり、空気中の酸素濃度が下がりやすくなるので、副交感神経優位の状態になり、頭痛や倦怠感、めまい感を自覚しやすくなります。

(2)自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスが崩れやすくなると、血管の収縮や弛緩が上手く出来にくくなり、血液の流れやリンパ液の流れが悪くなり、脳や耳の三半規管などの平衡感覚をコントロールする器官の働きが低下しやすくなって、めまいや頭痛が生じやすくなります。血圧のコントロールも上手くいかず、一時的に脳の虚血を来し、めまいや頭痛を来す場合もあります。

(3)また、人は年々、老化が進行しやすい(エイジング)ので自律神経の機能も年々低下しやすくなります。交感神経と副交感神経のスイッチを上手に切り替えることが出来にくくなります。

(4)前記の(1)の状況下に、血流やリンパ流の悪い状態が重なったり、エイジングが色濃くなったりすると、春から梅雨時期のめまいは、症状がさらにしんどく感じられるようになります。そこで、気圧の変動に体をしなやかに合わせるポイントについてまとめてみました。

② 気圧の変動に体をしなやかに合わせるコツ

  • ・胃腸に負担をかけにくくする意味、さらには血糖の急激な変動をさける意味で糖質の過剰な摂取を避ける。また、過剰な水分摂取を避ける。
  • 睡眠の質を確保する。(早寝早起き。できれば24時前までにやすむ)
  • ・暴飲暴食、過食、肥満は胃腸の粘膜が浮腫んで鼻やのどの粘膜が弱くなったり浮腫んだりして、血液やリンパ液の流れが障害され、めまいや鼻閉や頭痛の一因になりやすい。腹八分目で、高脂質、高炭水化物の食生活を避け、過剰な水分摂取や塩気の多い食品、食材を避ける(薄味、醤油やソースは控えめに)。老化予防の意味で、アンチエイジングの食材(活性酸素を除去する効果が期待できるもの)として、緑黄色野菜、発芽玄米、ゴマ、キノコ類などがおすすめです。
  • 毎日排便があるように。(野菜根菜などの食物繊維や海藻類など水溶性の食材を取り入れる)。腹式呼吸も横隔膜が上下運動してくれるので、胃腸の動きが活発になり排便が上手くいきやすい。
  • 姿勢を正しく。背骨や骨盤の歪がめまいや頭痛の誘因のこともある。自律神経が通る背骨に負担をかけないことがポイント。毎朝のラジオ体操も一案です。また、両手の手指で頭皮を軽くマッサージやタッピングすると副交感神経の機能が改善して血流がスムーズになりやすいと言われています。
  • 入浴は5分程度の半身浴で、中温入浴(39度から40度)が望ましいでしょう。

『最後に一言』

 季節の変わり目には、自律神経のバランスが崩れやすいので、しなやかに体を外界の気温や気圧、湿度に順応させるコツについて触れましたが、エイジングが進むスピードを緩やかにすること、さらには、活性酸素がたまりやすい食生活をはじめとした生活習慣やスタイルを是正し、自律神経のバランスを整える入浴方法、呼吸法、体操などに気を配ることも大切でしょう。ただし、めまい発作が頑固な場合や激烈な場合などには脳神経外科や神経内科、耳鼻咽喉科などで検査をお受けになられることが望ましいと思います。

H28/4月 TOPICS|【春先の頭痛】

清水医院 今月のコラム

糖質の過剰な摂取避ける

睡眠時間を確保(できれば7時間)

③義歯を使っている方は特に、噛み合わせの定期チェックを(かかりつけ歯科医で) 顎関節への過剰な負担が誘因になりうる。

むし歯があれば早めに治療を。

⑤長時間のパソコン作業や読書は、眼に対して休憩をとりながらがベター。

⑥暴飲暴食、肥満は鼻やのどの粘膜が弱くなったり浮腫んだりして鼻閉や頭痛の一因になりやすいので、腹八分目で、高脂質、高炭水化物の食生活を避ける。

⑦特に、睡眠、食事、排泄がきちんとおこなわれること

姿勢を正しく。枕の高さは適正ですか?背骨や骨盤の歪が頭痛の誘因のこともある。

⑨いうまでもありませんが、高血圧などの内科的疾患、脳出血や脳動脈瘤などの脳神経外科的な疾患が隠れている場合もありますから、慢性につづく場合や激烈な痛み、めまいや耳鳴り、吐き気などを伴う時は、必ず専門医に相談することが肝要です。

 春先に相談を受ける頭痛には、いろいろな原因があります。もちろん、慢性に持続する頭痛や激烈な頭痛、めまいや耳鳴り、吐き気、歩行障害などを伴う場合には必ず専門医の診察を受けることが肝要であることは言うまでもありません。

 しかし、食事、睡眠、排泄が円滑に行われることは、春先の気温、湿度、気圧に私たちの体を順応させてバランスをうまく維持することに繋がるのです。その過程でのお手伝いさん役が、西洋薬であったり漢方薬であったり、鍼灸や整体であったりなど、場面場面で役者は変わると思います。しかし、一番の役者は、睡眠、食事、排泄です。これらを念頭に入れない養生や加療では春の素晴らしさを満喫できず、頭痛薬などのお世話になりっぱなしの春で終わってしまうかもしれません。

 繰り返しになりますが、睡眠、食事、排泄をおろそかにしないように心がけたいものです。

H28/3月 TOPICS|【健康に配慮した食生活について】

清水医院 今月のコラム

①過剰な糖質摂取を避ける

②動物性タンパク質、植物性タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維のバランスの良い摂取

③ゆっくり噛む

④野菜根菜から食べ、次に肉、魚、最後にお米などの炭水化物を食べる。

⑤小魚と酢の物の組み合わせ

⑥食器は、やや小さめのもの

 健康志向に関心が高まっている昨今、様々な健康志向に関連した情報が氾濫していますが、押し寄せる情報に目を奪われ過ぎてしまい、日々の食生活が偏りすぎてしまっているケースもあります。最近、コレステロールや中性脂肪の値が高いので漢方製剤を使って治療してほしいという方がめだちます。今までに、いろいろとお薬を飲んだけれども、なかなか満足できる値までには改善しないと嘆かれるかたが多いようです。

 よくよく伺ってみると、食事についていささか誤った認識が多いようです。「コレステロールや中性脂肪の値が高いので、お肉や卵や牛乳などは極力摂らないように注意しているのですが、なぜ?なぜ?」との質問が投げかけられます。確かに、卵やお肉の過剰な摂取は良くないと思いますが、卵やお肉などを摂らない代わりに、糖質の過剰摂取に偏ってしまっている方が多いようです。

 コレステロールを摂ってしまうと血液がドロドロ(混濁状態)になってしまうと思っている方が多いようですが、必ずしもそうではありません。糖質の過剰摂取により使用されなかった余った糖質は中性脂肪になり、分解されてコレステロールが産生されます。また、中性脂肪を過剰に摂取すると過剰なコレステロールを処理する善玉コレステロールが減って、悪玉コレステロールが増えてきます。悪玉コレステロール、過剰な中性脂肪や糖質が血液の混濁を引き起こしてしまい、この状態が慢性化すると悪玉コレステロールが、より一層に悪玉パワーを獲得してしまい血管内壁に沈着してしまい、血液の流れを悪化させたり、血管の伸縮性の低下を来してしまい、動脈硬化を引き起こす危険性が高くなります。

 話は戻りますが、問題は過剰な糖質摂取を避けることです。また、動物性タンパク質、植物性タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維のバランスの良い摂取が望まれます。ちなみに、血液ドロドロを改善させる青魚に含まれるEPA、DHA、さらにはビタミンCや食物繊維を含む野菜根菜の摂取は、体の老化予防にも役立ちます。

過剰な糖質摂取は避け、ゆっくり噛む(咀嚼)ことは、過食の予防につながり血糖値の上昇を緩やかにするので、体には優しい食べ方です。

②血糖値の緩やかな上昇を期待して、野菜根菜から食べ、次に肉、魚、最後にお米などの炭水化物を食べる。

小魚と酢の物の組み合わせは、骨の健康や自律神経の安定化に有用。

食器は、やや小さめのものが食べ過ぎ予防に有用。

H28/2月 TOPICS|【冬場の住環境、ここにご配慮を】

清水医院 今月のコラム

 九州地方では、まれに見る大雪を経験し自然の力に驚いたと同時に、雪国に暮らしておられる皆さんのご苦労の一端を垣間見た思いです。雪国で暮らしておられる方々のたくましさを感じました。今回は、冬場の健康法について触れてみたいと思います。 
 冬場は、気温や湿度が低下しますから、私たちの体もその影響を受けてしまい、体温が低下傾向あるいは体が乾燥し易くなります。しかし、私たちの体は体温が下がりすぎたり、乾燥しすぎたりすると様々な身体症状、あるいは精神症状を引き起こしてしまいます。
そこで、外界の温度や湿度の変化に対して、身を守るような対応が求められます。
具体的には、衣食住の問題が挙げられますが、今回は『冬場の住』について触れてみます。
 まず居住空間の温度と湿度ですが、冬場のエアコンの温度設定は約20℃、湿度50%で、部屋の内外の換気をこまめに行うことが大切です。これは、インフルエンザ感染対策上でも有意義な対策です。換気扇を弱めに入れておくことも一案ではないかと思います。密閉された部屋でエアコンを入れていると、乾燥が進み、咽喉や気管支など呼吸器系の粘膜が乾燥してしまい、風邪やインフルエンザに罹りやすくなってしまいます。また、乾燥肌になって痒みに悩まされる場合もあります。ちなみに、乾燥肌の方は一番風呂を避けて、二番、三番風呂のほうが、お湯が軟らかくなるので乾燥肌の方には有用だと思います。
湿度確保の方法として、洗濯物を室内干しにしたり、食事の準備の際に、調理時にでる蒸気を活用する方法もあります。また、浴室の浴槽のフタを開けっ放しにしておくことも湿度50%以上を確保するための一案でしょう。
余談ですが、以前にも触れましたがお風呂に入る際に、脱衣所の気温が低すぎると服を脱ぐ時に、急激に血圧が上がってしまう可能性があります。脱衣場には暖房器具を常備し活用しながら服を脱ぐこと、あるいは脱衣所と浴室のドアを開けて、熱いシャワーをしばらく出しっぱなしにして、温かい蒸気を浴室から脱衣場へ入れてあげると、脱衣時の急激な温度変化が抑えられ、血圧の急激な変動の予防にもなります。また、浴室の床の寒さを避ける意味でも、スノコやマットを敷くことも一案でしょう。
 過度な乾燥と気温の低下から身を守ること、急激な温度変化に対応する術を持つことが大切でしょう。

H28/1月|野菜、果物のすすめ(ビタミンC)

清水医院 今月のコラム

 あけましておめでとうございます。平成28年を迎えるにあたり今年は養生について少し具体的に触れてみたいと思います。昨年末に、あるご婦人から美肌についての相談がありました。いろいろな試みにもかかわらず、なかなか満足のいく解決策がないとのことです。よくよくお話を伺ってみると、どうも日常の食事に問題があるようでした。共働きのため出来合いのお惣菜やレトルト食品がメインで炭水化物中心の食生活でした。そこで、食事養生の一端について触れてみます。
 お肌の環境に関与する食事面の栄養素の代表は、タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラル、食物繊維が挙げられます。今回は、時期的に風邪の季節でもあり、お肌の環境にも貢献し、風邪の予防にも関与するビタミンCについて触れてみます。ビタミンCは果物(みかん、レモン、いちごなど)や野菜(菜の花、ごうや、赤ピーマンなど)に豊富に含まれています。
 ビタミンCの代表的な役目には主に5つあります。
 まず、①お肌の張りを整える美肌美容的効果です。蛋白質と鉄分とビタミンCを一緒に摂取すると張りの良いお肌が期待されます。赤味のお肉にレモンをかけて食べるのも一案です。
 ②体の免疫機能を向上させウイルス感染から身を守る、いわゆる予防の面で効果があるとの説もあります。どうも免疫機能を司っている細胞の機能を高めるようです。風邪の際にビタミンCを多めに摂取する場合もあるようです。
 ③皮膚粘膜の障害部位の修復作用もあります。たとえば、何らかの障害を受けた皮膚や粘膜の炎症を鎮めて、皮膚や粘膜の機能や形態を元の状態に戻す作用(炎症を抑えて、組織の機能形態修復作用)です。皮膚や粘膜の傷の修復屋さんの役目です。
 ④ホルモン生成補助作用(生体維持に必要なステロイドホルモン産生補助作用)があります。ビタミンCが不足すると心身の機能維持に不可欠な副腎皮質ステロイドホルモンの産生が不足して疲れや不安感など精神身体症状が現れ、慢性疲労症候群のような状態に陥る危険性もあり得ます。
 ⑤アンチエイジング的作用(活性酸素除去作用)
 身体に侵襲のあるストレスや睡眠不足、喫煙、血糖の急上昇、古い脂で調理された食材の摂取により過剰な活性酸素が発生した際には、その活性酸素が遺伝子に傷をつけたり、遺伝子の傷の修復を妨げたり、老化や遺伝子変異による悪性疾患を引き起こす危険性があります。その危険性をはらむ過剰な活性酸素を除去してくれるものがビタミンCです。
 ある意味で、体のアンチエイジングの担い手であると思います。

 このように、ビタミンCは美肌的効果のみならず、さまざまな奥深い効果があり、食材、栄養素の神秘さを感じます。