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令和7年度 トピックス一覧

R7年2月 TOPICS
栄養素と具体的な食材について

清水医院 今月のコラム

 前回はどのようにすれば健康を維持増進できるのかについて触れてみました。患者様から必要な栄養素とその栄養素を含んだ具体的な食材について紹介して欲しいとのご要望がありましたので、今回は食材について触れてみたいと思います。血液検査の結果を踏まえて、どのような栄養素が不足しているか概略が分かりますので、不足した栄養素を含んだ食材補うことが大切です。
しかし、栄養素不足は結果であって、不足をもたらす誘因となっている日常生活の上での問題点。例えば、食事の仕方や運動習慣、排泄状況、睡眠状況など、是正したほうが良い点があれば少しずつでも改善対策をかかりつけの先生にご相談なさることも肝要かと思います。
 ちなみに、具体的に各栄養素を含んだ食材の概略は以下の通りです。ご参考まで。

□ タンパク質   (肉、魚、卵、豆類)
□        (赤身の魚、赤身の肉)
□ ビタミンB群  (赤身の魚、赤身の肉)
□ ビタミンC   (レモン、ゴーヤ、キウイ、キャベツ、ピーマン)
□ ビタミンE   (サーモン、鰻、アーモンド、カボチャ)
□ ビタミンA   (人参、レバー、鰻)
□ ビタミンD   (干し椎茸、秋刀魚、鮭、ちりめんじゃこ)
□ 亜 鉛      (牡蠣、牛モモ、豚レバー)
□ マグネシウム  (大豆、アーモンド、ナッツ、玄米、干しひじき)
□ カルシウム   (乳製品、干しエビ、水菜、菜の花)
□ 脂質:コレステロールと中性脂肪 (乳製品、肉、青魚)
□ 食物繊維    (野菜、海藻)
□ 炭水化物:糖質 (米、芋、麦)

R7年1月 TOPICS
食事を整えることから健康維持増進を

清水医院 今月のコラム

 寒さが厳しいこの頃、インフルエンザ、コロナ、マイコプラズマなど感染症から身を守ることが大切だと皆さん思っておられると思います。今回は、どのようにすれば健康を維持増進できるのかについて触れてみます。食事睡眠運動の3本柱が要です。その中でも今回は食事についての格子について触れてみます。
 まずは①血糖の乱高下を防ぐ意味で、食事の順番に気を付ける(野菜→魚肉→炭水化物(フルーツはこのタイミングで)。汁物はいつでも可→食後には軽い運動、ラジオ体操、軽散歩などを取り入れる
 ②炎症体質対策オメガ3系の脂を中心に考える。青魚を時々食卓に加える。但し青魚のアレルギーの方は避けること。亜麻仁油やエゴマ油は一日に小さじ一杯くらいが無難。加熱すると酸化してしまうので生食がベター。オメガ6系の脂は、コンビニ食、お菓子類、インスタント食品、市販のドレッシングに含まれているので頻用は避けた方が無難。炒め物は1日1回くらい、揚げ物は週に1回くらいが無難。油の使いまわしは油が酸化してしまうので避けること。
 ③身体の酸化を防ぐ意味で抗酸化作用を有するオクラ、トマトなどを加えると良いでしょう。
 ④短鎖脂肪酸を増やす。酢酸、酪酸、プロピオン酸など。腸内細菌が水溶性食物繊維を分解、発酵させたもの。腸内環境の改善に寄与できます。
 ⑤賞味期限切れの食材を避ける、ことにアーモンドやナッツなどにはカビ毒が発生している場合があるので賞味期限には気を付けておいた方が良いでしょう。
 ⑥小麦関連の食材(グルテン含有)、乳製品関連の食材(カゼイン含有)の食材に偏らないようにする。腸粘膜に負担をかけやすくアレルギーや生活習慣病の引き金になりやすい

食事を整えることの意味は、1.炎症を引き起こさない食事 2.腸の粘膜にダメージを引き起こさない 3.肝臓での解毒に負担をかけない これらの3点が健康維持増進のための要だと思います。