
日に日に寒さが厳しくなっていきますが、冷え症状でお困りの方も多いと思います。もともと冷え症の方が、冬場になるとさらに冷えの症状が強くなる場合もあります。
一般に、冷え症は男性よりも女性に多いと言われています。最近は、昼夜逆転の生活スタイルの場合もあり、体内時計のリズムの乱れが懸念されます。女性は男性に比較して温度変化に敏感で、体が冷えると内臓機能が低下して様々な身体的精神的な愁訴が出やすくなります。内臓が冷えると、つまり深部体温が低下ぎみになると免疫機能を弱めることにつながり、感染症にかかりやすくなったり、遺伝子に傷がはいりやすくなったりなどなど悪性疾患の方向へ体が傾きやすくなる可能性が、最近では指摘されて来ているようです。
ただでさえ寒いこの時期に、もともとの冷え症の方は、しんどいと思います。体を冷やす傾向に傾ける要因が、いくつか挙げられます。
まず、①食生活の問題です。食品添加物のかなり入った食材、白砂糖、酸化した脂を使用した食材などなど、冷え症の方は、これらは避けたほうが無難でしょう。体を冷やす陰性食品や添加物の過剰に入った食材をさけ、純和食パターンの食事メニューを主体にすることが要でしょう。言うまでもありませんが、無理なダイエットも避けて下さい。体温が低いと代謝が低下ぎみになるので、何を食べても太ってしまいやすい、太るからまた食事制限をしてしまう、そのためにさらに代謝が低下して冷えがつよくなり免疫機能も低下させてしまう、このように負のスパイラルに陥ってしまいます。ですので、ダイエットを考える前に冷え対策を行って、体温を上げるように食事の面でも取り組むことが大切でしょう。食事の詳細は以前のトピックスにも記載していますのでここでは割愛させて頂きます。そして②腹式呼吸をしたり、食後に10分程でもいいから散歩したりすると良いでしょう。
次に、③睡眠の問題です。忙しい毎日、睡眠時間が確保しにくい方が多いと思います。寝だめを週末にするのも一案かもしれませんが、それ以上に大切なことは睡眠の質です。この点についても以前のトピックスで触れましたが、夜の22時から明け方の2~3時くらいは睡眠の質を左右する時間帯と言われていますので、この時間帯にはできる限り寝ている状態が免疫機能を回復させる意味でも重要だと思います。一言でいえば早寝早起きでしょう。
最後に服飾関係での注意点です。④お腹と下半身を冷やさないことです。下半身が冷えると循環が悪くなり冷えが体の奥深くに根ずいてしまいます(微小循環障害)。具体的には、冬場はズボンや長めの靴下、出来れば5本ゆびの靴下をはくことをおすすめします。お腹が冷えると不妊症の誘因にもなりかねません。要はお腹と下半身を温めることでしょう。ホッカイロを使うのは低温やけどの危険性がありますからおすすめしません。自然な形での服飾スタイル、ズボンや長めの靴下、腹巻をおすすめします。今回は、冬場の冷えから身を守るポイントをご紹介させて頂きました。