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R1年8月 TOPICS|【ニキビ】

清水医院 今月のコラム

 今回は、ニキビについて触れたいと思います。
 ニキビには、外用剤やレーザー治療、ケミカルピーリング、漢方薬などが使われる場合があります。再発しやすいニキビには抗生剤が用いられることもあります。
 ニキビがなかなか治らない方の中には、ストレスが慢性化している場合(交感神経の過剰な緊張状態)や便通異常(便秘、下痢など)を認める場合が多いようです。
 ストレスが慢性化してしまうと交感神経が緊張して白血球の中の好中球が増えてきます。細菌感染の場合には膿をつくって細菌を退治してくれます。 しかし、交感神経が過剰に緊張しすぎると、細菌感染がなくても自分の皮膚を刺激して膿を伴う皮膚病変をもたらしてしまう場合もあります。 ニキビが治りにくい方には交感神経の過剰緊張状態があるようです。 また、皮膚の角化異常もニキビを慢性化させてしまいます。 ビタミンA不足が誘因の場合もあります。皮膚の恒常性を維持するには、蛋白質、ビタミンB群、亜鉛、鉄、ビタミンC、ビタミンEが必要ですので、日々の食生活に注意する必要があるでしょう。
 ニキビ対策としては、①交感神経の過剰な緊張を避ける(腹式呼吸、ヨガ、睡眠時間を確保するなどの対策が有効)、 ②血糖調節障害を避ける(偏食を避ける、甘いものや果物の空腹時の摂取を避ける)、 ③お肉やお魚、野菜(葉物やニンジンなど)にレモンなどのビタミンCをかけて食べる、 ④便秘しないように(腸内細菌を元気にしてあげる、発酵食品の摂取など)が挙げられると思います。食物アレルギーのある方は、くれぐれも食材の選択には注意が必要です。

R1年6-7月 TOPICS|【産後、授乳中の腱鞘炎】

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 今回はお産後や授乳中の腱鞘炎について触れたいと思います。
産後は赤ちゃんに授乳することで母親の精神的、肉体的な疲労はかなりのものだと言われています。 特に、授乳は赤ちゃんに不可欠なもので定期的に赤ちゃんを抱っこしながら、あやしながらの作業であり、腱鞘炎に悩むお母さん方が多いようです。
 産後のお母さん方には、血液中の鉄分と蛋白質の量が少ない傾向にあります。 妊娠中から産後にかけて母親の栄養分が赤ちゃんに与えられてしまうので仕方がない一面もあります。 しかし、食事の面で工夫をすると産後、授乳中のトラブルを軽減させる可能性が高くなります。
 腱鞘炎は腱の炎症ですが、腱は弾力性があって関節や筋肉が潤滑に動くことが出来るようにするための組織で、 コラーゲンがしっかり含まれていて蛋白質や鉄、ビタミンB群などが含まれています。 産後、授乳中のお母さん方は全般的な栄養不足の状態で、蛋白質、鉄分、ビタミンB群、亜鉛、ビタミンCなどが不足気味です。 そのため、代謝の早い組織である腱のコラーゲンが減ってきて構造的に弱くなりやすいのです。 授乳を頻回にせざるを得ない時期には、授乳の際に使う手指にまつわる腱の危弱化が進みやすいので、 蛋白質、鉄分、ビタミンB群、亜鉛などが含まれる食材の摂取が必要になります。 赤味のお肉や赤味のお魚にレモンなどのビタミンCを添えることで、腱の構成成分となるコラーゲンの産生を促す栄養素を食事で補うことが望ましいでしょう。
あくまでも、食物アレルギーのある方は、食材の選択に際してご注意下さい。

H31年4月-R1年5月 TOPICS|【キャベツとお酢の魅力】

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 キャベツとお酢の魅力について触れたいと思います。
食卓にあがったキャベツを何気なく食べていますが、食べ方によっては身体にプラスになる食材です。 お酢は日々の食卓で、塩、砂糖、醤油などと同様に味付けには欠かせないものです。
 キャベツは水溶性の食物繊維です。キャベツにお酢をかけて食べると腸の環境が改善され便通が整いやすくなります。 便通異常の原因にはいろいろありますが、腸の動きが悪い場合、腸のくびれなど形が理想的でない場合、腸に通過障害がある場合、 腸内細菌やペーハーなどに問題があり腸内環境が悪い場合などが考えられます。
 今回のキャベツとお酢の組み合わせは腸内環境を整えて便通を改善させ、他にも様々な効用が期待されます。
 短鎖脂肪酸というものがキーパーソンです。短鎖脂肪酸とは、腸内細菌が食物繊維を分解発酵することで生じる物質で、 酢酸、酪酸、プロピオン酸などの総称です。水溶性食物繊維とお酢の組み合わせにより、短鎖脂肪酸が体内で増えるとされています。 短鎖脂肪酸が増えると、弱った腸管粘膜を修復したり、腸内フローラを活性化したり、腸内細菌を増やしたり、体内の炎症を抑制したり、 肥満を解消したり様々な効用がいわれています。
 食材の持つパワー、健康維持増進に活用したいものです。しかし、キャベツとお酢の活用は、腎臓や血圧などに問題があり、 主治医からカリウム制限のために野菜や果物の摂取を規制されている方には残念ですが使用できませんのでご注意下さい。

H31年/2-3月 TOPICS|【亜鉛と健康について】

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 亜鉛は生殖機能や女性ホルモンの分泌、精子の形成には不可欠とされています。
亜鉛は、男性更年期や不妊、精神的な愁訴に関わっているミネラルで、骨、歯、筋肉、肝臓、腎臓など全身に分布しています。 亜鉛不足は、うつ、糖代謝異常、味覚異常、貧血、不眠、自閉症、精子減退などの不妊、湿疹、皮膚炎、創傷の治癒遅延、爪の白斑など 皮膚症状にいたるまで全身的な様々な愁訴に関わっているようです。偏食や加工食品の頻回な摂取は亜鉛不足を来しやすいと言われています。 亜鉛不足を予防する意味でも食材では、亜鉛を多く含む牛肉、豚レバー、牡蠣(カキ)、ナッツ類などが望ましいとされています。 ちなみに、亜鉛不足気味の方には、アルコール多飲ぎみの方、甘いものや炭水化物を好む方、仕事が多忙で睡眠時間が少ない方に多いようです。 つまり糖質の過剰摂取や睡眠不足にはご注意頂ければと思います。  
 
 
 
 

H31年/1月 TOPICS|【冬場の食材で冷え対策~食事面での一工夫~】

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 平成31年、平成最後の新年を迎えました。冷えや寒さのため、日常生活のQOLが低下することが多いようです。 今回、冬場の食材で冷えや寒さをしのぐ一案を紹介してみたいと思います。 まず、(1)おでんがあります。だしは、ビタミン、ミネラルが豊富で、具材の大根やにんじん、牛蒡てんの牛蒡はビタミン、ミネラル、食物繊維もタップリで、腸内細菌の餌になったり、腸管内の不要な物や毒素を食物繊維に引っ付けて便として身体の外に出してくれます。玉子や牛すじは、蛋白質、脂質、ビタミンB群、鉄なども入っているので、エネルギー源にもなるし、身体の蛋白合成過程の一助を担うこともできるパワフルな食材だと思います。動物性蛋白質は、エネルギー源であり、つまり熱産生の効率が期待できるので冬場の冷え対策には有用だと思います。
 食材には、体を温める陽性食品と体を冷やす陰性食品があります。(2)冬場の鍋料理に使われる動物性食材は、ゆっくり、しっかり咀嚼(そしゃく)して食べると胃腸から消化酵素が出やすくなり、消化管が活発に動くので深部温が上昇しやすく、結果的に冷えの改善が期待されます。
 一般的に野菜類は陰性食品のことが多いですが、茹でたり、蒸したり、煮たり、焼いたり、加熱によって陰性食品のなかでも根の部分は体を温める陽性傾向に変化する場合もあると言われています。味付けは、醤油や味噌は陽性傾向を持った食材ですから、深部温を上昇させることも期待できると思います。血糖値の乱高下があるかたは、糖質の腸管からの吸収をゆっくりと吸収させる菊芋を鍋料理に加えてみるのも一案かもしれません。ちなみに、菊芋は鍋料理を食べる時に一番最初に口にした方が、血糖の乱高下を避ける意味でも望ましいのではないでしょうか。
 冬場の食材で冷えや寒さをしのぐ対策のポイントは、動物性植物性の蛋白質を中心に食物繊維も同時に、よく噛んで食べる。おでんや鍋料理がおすすめ。③加熱することにより陰性食材が陽性食材の性質に変わることもあるので残さず食べましょう。
ただし、食物アレルギーのある方は、食材の選定の際には十分ご注意ください。