
女性の更年期は、45歳から55歳までの約10年間ですが、この期間には、顔のほてり、突然の発汗、動悸や息切れ、イライラする、眠れない、足腰の冷えや痛み、肩こり、蟻がはうような感じ(蟻走感)など、個人差はありますが様々な症状にみまわれることがあります。
これらの症状は卵巣の働きが低下するため、女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)の分泌が低下して、バランスが崩れてくるために、おこってくる症状です。女性ホルモンには骨を丈夫にする働きや脂質代謝を調節する作用もあり、女性ホルモンの分泌低下により骨粗しょう症や高脂血症のリスク関連も指摘されています。まずは、女性ホルモンはステロイドホルモンですから、タンパク質や脂質を食事で摂取することが大切です。卵巣ホルモンの問題、骨密度の問題、自律神経の問題をクリアーするには、動物性蛋白質赤身の肉や魚にはビタミンB群が豊富に含まれており、植物性蛋白質大豆製品、女性ホルモンのバランスを整えるイソフラボンを含有)、干しシイタケやちりめんじゃこなど(密度の改善や腸内環境を整えるビタミンD)、小魚や乳製品(カルシウム) 、レモンやかぼすなどの抗酸化作用をもったビタミンCを食材に取り入れると健やかに更年期を乗り越えやすくなると思います。それと天気の良い日の散歩はビタミンDのパワーを引き立ててくれるでしょう。
ただし、食物アレルギーのある方はかかりつけの先生にご相談なさってください。
以前もお話しましたが、血糖調節のバランス維持のためにも食べる順番(野菜→肉魚→炭水化物→フルーツ)を守り、食後は15分くらい散歩やラジオ体操などで身体を動かしましょう。健やかな更年期の時間を過ごしたいものです。