
最近、イライラがつよくてお腹が張って困っているという方が多いようです。消化器内科でいろいろ検査を受け、特に問題はないけれども、精神的なものではないかと指摘され、イライラやお腹の張った感じが続いて困っているという方からのご相談が多いです。コロナ禍が未だに持続していることも一因なのでしょうか???
さて、このような方に共通して見られることがあります。それは、交感神経の過緊張のため胃腸の動きが弱ってしまっていること、次にカフェインの摂りすぎで交感神経を緊張させてしまう、さらには腸内環境を悪化させてしまう食生活が挙げられます。これらの問題点にもし該当するのであれば、食習慣を改善させることでイライラやお腹の張りが治まることも期待できると思います。
具体的には、
1. コーヒーなどのカフェイン含有した食材の過剰摂取を避ける。カフェイン過剰になると交感神経が緊張しすぎて胃腸の動きがわるくなりやすいため。
2. 糖質の摂りすぎを避ける(お菓子類、糖質の入った清涼飲料水、果物の摂りすぎは、血糖の乱高下を来してイライラを引き起こしたり、腸内細菌のバランスが乱れてしまい過剰なガスがたまりやすくなったりするため)
3. 小麦製品の過剰な摂取を避ける(パン類や麺類の小麦に含まれるグルテンが腸の粘膜を刺激して腸内環境を悪化させてしまう危険性があるため)
4. 乳製品の摂りすぎを避ける(乳製品に含まれるカゼインはグルテン同様、消化酵素では十分に消化できないため、腸の粘膜を刺激して腸内環境を悪化させてしまう危険性があるため)
5. 過剰なアルコール摂取を避ける(腸内環境を悪化させてしまう場合が多いため)
6. 使いまわしをした油(酸化した油)で調理されたものは避ける(油が酸化しているため腸の粘膜を刺激してしまい腸内環境を悪化させてしまうので)
イライラやお腹の張りがある場合は、これらの食材をしばらく控えてみると症状が改善することがあります。医食同源と昔の人が言っていることそのものではないかと思います。