
日に日に寒さが厳しくなっていく中で、冷えや寒さのために日常生活の活動性が落ちたり、気分的にも憂鬱になったりすることがありませんか?
時期的に、服飾や暖房について対策をそろそろ考える機会も多いと思います。今回は冬場の冷えや寒さを乗り切るための、食事面での一工夫についてご紹介させて頂きます。
寒さや冷えが強くなると免疫機能が衰えた方は、すぐに風邪をもらいやすくなってしまいます。外出から帰宅した際のうがいや手洗いをこまめに行っても体の深部温が低くなりすぎると風邪をもらいやすくなります。そこで、食事の食材の特性について注目してみると良いでしょう。
食品には、体を温める陽性食品と体を冷やす陰性食品があります。忘年会や新年会では、しばしば鍋料理が好まれますが、冬場に鍋料理が好まれるのには、それなりの理由があると思います。鍋料理に使われる動物性食材は、充分に咀嚼(そしゃく)して食べると消化管が活発に動くので深部温が上がりやすく、冷えが改善しやすいです。さらには、鍋料理には葉物や根ものの野菜を使う場合が多いですが、一般に野菜類は陰性食品のことが多いですが、煮たり焼いたりなど加熱することによって、陰性食品のなかでも根の部分は陰性の傾向から温める陽性傾向に変化する場合が多いと言われています。味付けは、醤油ベースや味噌ベースなど、醤油や味噌は陽性傾向を持った食材ですから、日本古来の鍋料理は深部温を上昇させる効果が期待でき、冬場の冷えや寒さ対策の要に成り得るもので、免疫機能の調節にも一役かうのではないでしょうか。